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夕立ち【眩暈SIREN】の歌詞を考察!孤独をテーマにした歌詞の真意は?

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福岡を拠点に活動している5人組ロックバンド・眩暈SIREN。

彼らの初メジャーシングル『夕立ち』の歌詞を考察します!

TVアニメ『からくりサーカス』エンディングテーマに起用された『夕立ち』。

『夕立ち』の楽曲プロデュースはamazarashiなどを手掛ける出羽良彰(でわ よしあき)さん。

退廃的で荘厳な雰囲気を醸し出す『夕立ち』。一見ネガティブに見えるような歌詞の中に散る救い。

『夕立ち』からは、眩暈SIRENが人々にもたらす光とその理由を知ることができるでしょう。

『夕立ち』にんはどんな意味が込められているのか、考察していきます!

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『夕立ち』歌詞考察

本音と建前の間で

人通りをさけて暗がりを歩く 袖幕の裏で息を潜めてる
取り繕う表面上と裏腹な本音は 千切れそうな自制の悲鳴だ

此処で手招きをして踊る舞台に 宙吊りのままで揺れる影も
これで終わりにしよう 自問自答と手切れを望むも叶わず

人混みの雑踏、大声や罵声の響く都心。

またはぎゅうぎゅうに人が詰められた教室。

大勢の中で人にまみれながらも、誰とも分かち合えない「孤独感」が漂う冒頭です。

どれだけ人が多くても、心のなかはいつも一人ぼっち。そんな悲しみを抱いたことのある人には胸に刺さるような共感が走る歌詞です。

”取り繕う表面上と裏腹な本音”

まさに現代人の「本音と建前」を表現するがごとき、鋭いメスのような言葉。

本当の思いをごまかし「嫌だ」「逃げたい」といった本音が心の奥底に追いやられてしまう鬱屈感も醸し出されています。

誰だってそんな窮屈感からは脱したいもの。

しかし、なかなか容易にそれができない私たちの現状を表現しているようにも感じます。

眩暈SIRENが表現するこの「ネガティブ」は、彼らの叫びでもあり、リスナーとの連帯感を生じさせます。

傘を持たない者

立ち止まる事を恐れて 逸る気持ちの後ろ泣く誰か取り残されている
夕立ち晒しの人形(ひとがた)を 拾う者などいない

”立ち止まる事”もひとつの勇気。

しかしそれをなかなかできない弱さや恐怖心があふれ出ています。

「あれをしなきゃ」「これをしなきゃ」と逸る気持ちに急かされて、本当の心を置き去りにしている主人公。

”泣く誰か”とは、主人公の心に隠された本当の気持ち・本当の自分の姿を指すのでしょう。

綴られてはいませんが「本音を感じたことがありますか?」という疑問も提示されているように思えてなりません。

タイトルにもなっている「夕立ち」とは、夏の午後から夕方にかけてよく見られる 激しいにわか雨を伴う天気を意味します。

夕立ちは突然やって来るので、傘を持たない人たちはずぶぬれになってしまいます。

主人公は「夕立ち」のような突然悲しみに襲われ、しかし誰にも気づかれることはありません。

「傘」という安全装置を持っていない者に味方はいないという辛い現実が描かれています。

自分からも告げられる「別れ」

面影も遠くで さよなら 別れを告げている
もう取り戻せない所で 眺めているだけ

”面影も遠くでさよなら”

ここで言う「面影」とは、他人の姿、さらには、自分自身のことを指しているかもしれません。

表面で取り繕う自分が当たり前になってしまい、本当の自分すら「別れ」を告げてきているような印象を残します。

”もう取り戻せない”という歌詞からは、絶望すら感じさせます。

取り繕う自分と本当の自分の乖離の中、ただぼーっと立ち尽くすしかない四面楚歌の悲しみが滲み出ています。

一見「救い」が無いように見える暗い歌詞ですが、眩暈SIRENがこの心情を打ち出していることで、「絶望を抱いているのは自分だけではない」という共感と親和性をもたらしています。

マイノリティという欠陥

思想が違うなら欠陥か
安直だって言ってんだ
誰に言うでもなく零す
取り繕う表面上と裏腹な本音が
そこを代われよと叫んだ

他人と考えが違うのならば「マイノリティ」になるのでしょうか?

他人と異なるだけで”欠陥”と言われてしまう悲しき現状、をれを”安直”だと眩暈SIRENは訴えます。

周囲からの声に抑圧されてしまう本当の自分が、煮えたぎるような憤りを持って現実に抗おうとしている様子がうかがえます。

ネガティブの中に潜む「怒り」。

押さえつけられている本音のマグマが爆発しそうになる、現代人の気持ちを代弁しているようです。

傷付けるから傷付けていいよ
忘れてくから忘れてもいいよ
その痛みに優劣をつける事の何が
意味を持つのだろう

ただ今は同じ思いならと願う

”傷つけるから傷付けていいよ 忘れてくから忘れてもいいよ”

傷付けられて忘れ去られていく主人公が、他人や周囲に対して対等な関係を迫るような歌詞です。

弱者と強者の優劣によってずっと自身を「マイノリティ」だと思い込んでいた主人公が、その優劣の無意味さを嘆きます。

人間の間に強弱はなく、マジョリティもマイノリティもない。雨も公平に降る。

自分の痛みをただの「痛み」だけにせず、みんな平等でありたいという平和な考えへ舵を切る勇敢な歌詞です。

孤独に苛まれ続ける

立ち止まる事を恐れて
逸る気持ちの後ろ
泣く誰か 取り残されている
夕立ち晒しの悲しみを
拾う者などいない

”立ち止まる事”もひとつの動き。

恐怖におののき、動くことすらできない主人公の心情がひしひしと伝わります。

未だ主人公の心は取り残されたまま、誰に拾われることもなく土砂降りの雨に降られるよう、孤独に苛まれます。

嘆き続ける今

面影も遠くでさよなら
別れを告げて ほら
取り戻せない事を嘆いて、また

再び主人公は「面影」にさよならを告げます。

表面的に取り繕う自分、本音を隠す自分。

結局のところ「本当の自分」がどんな存在なのかも分からないのかもしれません。

それでも心にのしかかってくる叫びのような声をこれからも抑え続けていくのでしょう。

どしたら孤独の闇は収まるのか、その答えはなかなか出ません。

しかし明確な答えが出ないのが人生かもしれず、眩暈SIRENが提示する壮大な疑問はリスナーの心を動かし続けるのです。

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おわりに

いかがでしたか?

眩暈SIRENの綴る歌詞は一見ネガティブに見えるかもしれませんが、これが彼らの最大の魅力であり、リスナーの心に寄り添う仄かな光にもなっています。

『夕立ち』もそんな楽曲の一つ。孤独が蔓延する現代に、眩暈SIRENが提示する歌詞は一筋の光をもたらすように思います。

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