優しい彗星【YOASOBI】歌詞の意味を考察!「生きる」ことの本質を問う

今回は、YOASOBIの「優しい彗星」の歌詞を考察していきます!

「優しい彗星」は2021年1月20日に音楽配信サービスにてリリースされ、2021年3月24日に発売されたCDシングルに「怪物」とともに収録されました。

本楽曲はテレビアニメ「BEASTARS」の第2期エンディングテーマとしても起用されています。「BEASTARS」の作者である板垣巴留さんによって書き下された小説である『獅子座流星群のままに』を元にして制作されました。

Youtubeでは1500万回以上も再生されており注目を集めている楽曲です。

今回はYOASOBI「優しい彗星」の歌詞の考察をしていきたいと思います。

アニメ BEASTARS エンディングテーマ

「優しい彗星」はテレビアニメ「BEASTARS」の第2期エンディングテーマとして起用されていると先ほど述べましたが、第2期オープニングテーマも同じくYOASOBIの「怪物」となっています。

「BEASTARS」は擬人化された肉食獣と草食獣の共存を描いた物語となっています。人間の本性を動物に置き換えて描かれたシリアスなお話です。

「優しい彗星」はアニメの世界観を表現しており、静かな中に力強さを感じます。MVや小説、アニメを合わせて知っておくと深く歌詞を読み取ることができるのではないでしょうか。

元になった小説はアニメのホームページにて無料で公開されています。小説が苦手な方でも読みやすい短編小説となっているのでぜひ読んでみてくださいね。

優しい彗星 歌詞考察

ただ進む車の中で

今、静かな夜の中で
無計画に車を走らせた
左隣、あなたの
横顔を月が照らした

冒頭の歌詞です。主人公と「あなた」が車でどこかへ向かっています。

「無計画に」とあるのでどこに向かっているのかは決まってないようですね。

MVを見る限り、右ハンドルで主人公が運転しているので、左隣にいるのは「あなた」です。主人公目線で歌われていることがわかります。

運転をしながら助手席に座る「あなた」を気にかけているのでしょう。

ただ、思い出を探る様に
辿る様に言葉を繋ぎ合わせれば
どうしようもなく溢れてくる
日々の記憶

「言葉を繋ぎ合わせれば」とあるので、車の中で二人が何か会話をしているのでしょう。それは二人のかけがえの無い日々の思い出に関係する話なのです。

過ぎゆく時間を、大切な時間を噛み締めながら思い出を振り返る様子が浮かんできます。

偽の強さ、本当の強さ

あなたのそばで生きると決めたその日から
少しずつ変わり始めた世界
強く在るように弱さを隠すように
演じてきた日々に
ある日突然現れたその眼差しが
知らなかったこと教えてくれた
守るべきものがあればそれだけで
こんなにも強くなれるんだ

主人公は今まで強いところで自分を固めて、弱さを隠していたのです。自分を強く見せたかったのか、それともそうしなければ生きられなかった世界だったのかもしれません。

しかし、「あなた」との出会いが主人公の世界を変えるきっかけとなりました。強さは物理的に力が強いことだけではなく様々な意味がありますよね。他者を守るために使う本当の強さを「あなた」が教えてくれたのです。

本来であれば、別々に生きるべき二人ですが、共存することを選んだのでしょう。これは「BEASTARS」の世界観を見事に表現している部分になりますね。

深い深い暗闇の中で
出会い、共に過ごしてきた
類の無い日々
心地よかった
いや、幸せだった
確かにほら
救われたんだよ
あなたに

共存するはずのない二人。ともに生きると決めて世界は大きく変化します。そんな日々が新鮮で心地よく、幸せだったのです。

MVからこの部分の歌詞は一番の歌詞の「あなた」からの目線だとわかります。視点が変わり、ここで出てくる「あなた」は主人公のことを指しています。

相手にとっても主人公と過ごす日々がとても大切なものだったのだと伝わってきます。

涙という流れ星

わずかな光を捉えて輝いたのは
まるで流れ星のような涙
不器用な命から流れて零れ落ちた
美しい涙

「わずかな光」となっていることから冒頭の歌詞に出てきた月が隠れてしまったのでしょうか。頬には涙が流れ、暗闇の中美しく輝きます。それはまるで流れ星のようでした。

辛い未来が待っていることや、大切な相手を守ることができないという悔しさが伝わってきます。

強く大きな体に秘めた優しさも
どこか苦しげなその顔も
愛しく思うんだ
姿形じゃないんだ
やっと気付いたんだ
無情に響く銃声が夜を引き裂く
別れの息吹が襲いかかる
刹那に輝いた無慈悲な流れ星
祈りはただ届かずに消えた

お互いのことを理解してなぜ涙を流しているかもわかっているのだと思います。姿形ではなく愛おしく思う相手のこと。主人公はあなたに、あなたは主人公に救われたのです。

強い想いに今になって気づいてももう遅くて、別れはすぐそこなのです。

二人が車を無計画に走らせていたのは何かから逃げているからだったようで、ついに追いつかれてしまい、静かな夜を引き裂くような銃声が鳴り響きます。

主人公の祈りなど聞き入れられることもなく、流れ星のように光った銃弾が相手を撃ち抜いたのです。

二人の日々がこれからも続いていくという未来が消されてしまったのです。

守りたかった優しい彗星

この、手の中で燃え尽きた
金色の優しい彗星を
美しいたてがみを
暗闇の中握り締めた

「燃え尽きた金色の優しい彗星」とは命の火が消えていくことを表現しているのでしょう。

MVに撃たれたライオンを抱きとめる鹿の姿が描かれています。

このライオンの命がタイトルである「優しい彗星」だったのですね。

目の前で大切な人の命が消えていく、そんなとても辛い光景が目に浮かびます。

命はとても脆く儚く、ときに優しく。消えていってしまうのですね。

しかし、二人の想い合う気持ち、優しさはこれからも消えることはないのでしょう。

さいごに

今回はMVや小説の内容はあまり含まずに歌詞を考察をしました。主人公と「あなた」をMVや小説、テレビアニメに出てくるキャラクターに当てはめて聴いてみるともっと感情移入しやすいかもしれませんね。

ヒット曲を生み出し続けるYOASOBIの今後の活動に注目です!