最新情報を知りたい方はこちら!!

悪い癖【My Hair is Bad】の歌詞を考察!言えなかった六文字とは?

My Hair is Badが2015年に発表したシングルCD『一目惚れ』の収録曲『悪い癖』の歌詞を考察します!

「悪い癖」とは一体誰の、どんな部分なのか?

冷え切った関係のカップルを描写した『悪い癖』の歌詞を紐解いていきます。

created by Rinker
Ninth Apollo

『悪い癖』歌詞考察

埋まらない距離感

「あ、この映画、面白かったよ。
別れた恋人が死んじゃうんだけど。」
「へぇ、映画なんて珍しい。」
誰と見たのか聞けない、君の悪い癖
「友達が女に間違われてナンパされたことがあって、
それが超ウケる話なんだけど…」
結論から話し出す僕の癖
何も言わず笑う、君の悪い癖

繰り広げられているカップルのたわいのない会話。

しかし、少々不穏な空気が流れている模様です。

ここでは主人公の男性が思う「彼女の悪い癖」が綴られています。

・誰と映画を見に行ったのか男性に聞けない部分

・主人公の話を全部聞くことなく笑う部分

主人公の心の深い部分までに、彼女が迫ってくることはないようです。

ふたりの心には一抹の距離感が感じられます。

ちなみに主人公は、彼女に対しては「悪い癖」と言うにもかかわらず、“結論から話し出す”自身の癖を「悪い」とは思っていないようです。

言えなかった六文字

最後の最後は喫茶店
あの、六文字、が流れて
気付けばなぜか二人とも泣いていた

何万回使い古された愛してるより君が欲しかったものって
ずっと、もっとそばにいる、ということ
きっと、もっと言葉にする、ということ

”最後の最後”とは、別れの瞬間を指しています。

ふたりがその決断を下すときに流れた喫茶店のBGMでしょうか。

ある六文字が流れます。これは「寂しかった」で間違いないように思います。

主人公はありきたりな「愛している」という言葉で彼女の心を埋めているつもりだったのでしょう。

しかし本当に彼女が求めていたことは、心の底から発せられる言葉だったのだと思います。

でも主人公には、既に彼女の心を満たせるほどの愛情は残っていない様子。

主人公は、そんな自分を悪者にしないために、彼女の「悪い癖」を免罪符にしているのだと思われます。

言わない言葉に本音が隠されている

「ねぇ、この二人結婚するんだって。」
僕はその日もテレビを眺めてた
「そっかぁ、私達もうそんな歳だよね。」
見ないフリをした、僕の悪い癖
「仕事嫌なの、やめちゃおうかなって。」
別にいいんじゃない?って僕は思ってた
「冗談、私、やめてもやることないしね。」
今ならわかる、あの日、君は

”ねぇ、この二人結婚するんだって。”

彼女が彼氏にこう伝える時、「私たちも結婚したっていいよね?」というニュアンスが含まれていることが想像できます。

しかし、それを見ないフリする主人公。

彼女から「結婚しようよ」と言われないように、彼女の期待に応えない罪悪感をもみ消しているようにも感じ取れます。

主人公は、彼女との将来を考えていないのが分かります。

”冗談、私、やめてもやることないしね。”

彼女は仕事を辞めて主人公と結婚し、専業主婦になろうと夢見ていたのかもしれません。

しかし、何も言ってこない主人公の様子を見て、自らその未来を打ち消すような言葉を発します。

「結婚のニュース」をきっかけに、将来についての話し合いやプロポーズを期待していたであろう彼女。

でもそっけない主人公を見て、彼女は深い孤独に陥ります。

主人公は、今になって、彼女が欲していた言葉を知ります。

置いてきた二人の思い出

懐かしい写真にあの日が残ってたんだよ
裏道のイタリアン
二人で歩いて、よく行ったね
数え切れない僕の間違いも
使い切れず残ったシャンプーも
僕の悪い癖も君はわかっていたんだ

今はもう別れた後なのでしょう。

主人公はふたりの思い出を振り返ります。

別れた今、彼女の寂しさを知ることになります。

さらには彼女が、しっかり彼女に向き合わない主人公の悪い癖を、十分に知っていたことを身に染みて実感します。

”数えきれない僕の間違い”とは浮気のことかもしれません。

さらには、”使いきれずに残ったシャンプー”とは片付けが下手な主人公の性格を指すのかもしれません。

それでも彼女は、主人公と一緒にいてくれたのです。

「言わない」のは優しさだった

何万回君が目を瞑って僕に言わないでくれた言葉って
ずっと、そっとそばにいる、ということ
ずっとずっと「寂しかった」ということ

二人の映画に乾杯を

主人公はさらに振り返ります。

別れてしまった彼女が、主人公自身の「悪い癖」を際立たせないように本音を言わないでくれたこと。

「寂しかった」と言ってしまうことで、主人公を悪者にしないでくれていたこと。

しかも何万回も、彼女は我慢していたのです。

ふたりの関係に溝を生んでしまう言葉「寂しかった」を言わなかった・言えなかった彼女。

一人きりになった主人公の気持ちは、リスナーに委ねられます。

もう既に終わったことだとするかのように”二人の映画”と表現されている部分も、最後まで冷え切ったふたりの関係性が示唆されているように思います。

おわりに

いかがでしたか?

カップルにとって大事な本音。それを言えなくなってしまった寂しさがひしひしと感じられる楽曲『悪い癖』。

自分たちの関係性を見つめ直すきっかけに、お別れしてしまった二人への乾杯に。

ぜひ『悪い癖』を聴いてみてください!

error: Content is protected !!