日本のフォークデュオを代表する存在で、幅広い世代から支持されている【ゆず】。
彼らの20枚目シングル「桜木町」の歌詞の意味を解釈していきます!
【ゆず】は1996年に結成された北川悠仁さん、岩沢厚治さんによるフォークデュオです。
メジャーデビュー前は、ストリートミュージシャンとして地元横浜で路上ライブをしていました。
1998年8月に行われた最後の路上ライブには、直撃の台風が近づいているにも関わらず、7000人以上のファンが集まり、路上ライブの社会現象を引き起こしました。
同じ小学校に通っていましたが、クラスが違ったためあまり面識がなく、中学校で同じクラスになり意気投合し音楽活動を始めた二人。
「桜木町」は、学生時代や路上ライブ前の待ち合わせ場所にしていた桜木町駅が廃駅になり、それを偲んで作られました。
作詞した北川悠仁さんの実体験や、二人の思い出が詰め込まれた歌詞で話題になりました。
「桜木町」歌詞考察!
それでは早速歌詞を見ていきましょう!
別れを受け入れられない主人公
みなとみらいのすぐ近くにある桜木町駅。
神奈川県民の間では、デートの待ち合わせ場所の定番スポットだそうです。
この曲は、北川さんの実体験をもとに作られ、彼女と別れた男性の目線で描かれています。
「あの日の約束はもう叶わない」という歌詞は、またふたりで来ようという約束が別れてしまったから叶わないという意味と捉えることが出来ます。
別れた後に、思い出の場所『桜木町駅』を訪れた主人公は、彼女との別れを引きずっていて、前に進めず置いてけぼりになっています。
「いつもおいてけぼりになってた」という歌詞から、別れた後何度か『桜木町駅』に来て、その度に二人の思い出を振り返っていたことが分かります。
彼女と別れて随分経っても、まだ忘れられずにふと思い出してしまう主人公ですが、気にしないふりをして日常を過ごします。
変わらない日々を過ごすことを「今日も街に溶けて行く」という歌詞で表現した北川さん。
作詞のセンスがありすぎます。
彼女との日々に別れを告げた主人公は、それぞれの道へ歩き出すことが二人のためだと自分に言い聞かせます。
もう桜木町駅に君が来ることはないのだから。
君との楽しい時間
「大きな観覧車」というのは、みなとみらいのシンボルであるよこはまコスモワールドの観覧車ですね。
君が、横浜の夜にきらめく観覧車を花火みたいだねと笑って言った、あの幸せな時間がずっと続いて欲しかったという主人公の願いが歌われています。
彼女との別れの原因は、彼女が他の人を好きになってしまったことでしょう。
その心変わりを今は責めたとしても、自分も違う誰かと過ごすうちに、君との思い出も薄れて消えていきます。
吹っ切れた主人公は、彼女への今までの感謝を口にします。
この別れも、いつか笑って昔のように話せる日がきっと来る。
それぞれの未来に向かって歩み始めた二人の姿が想像できますね。
変わっていく街並の中で残り続ける思い出
2004年2月の、みなとみらい線の開業により廃止された桜木町駅。
開発が進むにつれて、周辺の景色は変わっていきますが、主人公の心の中にはいつでも「あの日の二人」がいます。
本音を言うと別れたくなかった主人公ですが、二人の未来を考え出した答えなので、自分の道をゆっくりと歩き始めます。
桜木町からそれぞれの道へ歩き出す
それぞれの道へ歩き始めた二人。
もう君は来ないであろう桜木町で君に向かって大きく手を振ります。
別れにしっかりと向き合うことで、新たなスタートをきることが出来ますよね。
多くの人が体験する別れの心情をストレートに表現している楽曲でした。
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さいごに
いかがでしたか?
桜木町駅の廃止と、北川さんのそこでの思い出が込められた切ないながらも再出発の元気をもらえる素敵な楽曲です!
2021年6月に、「桜木町」のアフターストーリーである「NATSUMONOGATARI」がリリースされます。
それぞれの道に進んだ二人はその後どうなったのか、非常に楽しみですね!
「NATSUMONOGATARI」の歌詞考察も行っているのでそちらもご覧ください!