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最愛の果て【My Hair is Bad】歌詞の意味を考察!過剰な愛が行き着く場所は?

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今回は2016年5月11日にリリースされたシングル「時代をあつめて」の2曲目に収録された「最愛の果て」の歌詞考察をしていきます。

「最愛の果て」は、ヴォーカル・ギターの椎木知仁さんが作詞作曲を手掛けました。

では早速歌詞の考察を始めていきましょう!

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最愛の果て 歌詞考察

有り余る母性

何も言わないで
ちゃんとわかってあげるよ
今夜、帰ってくるなら
笑って許してあげるよ

歌詞は最初から最後まで”語りかけ”です。

「今夜、帰ってくるなら」とありますが、恐らく毎晩は帰宅しない相手に対して

「許してあげるよ」と随分と物分かりがよく寛容な感じです。

恋人であれ夫婦であれ、一緒に暮らしていて帰宅しなければ怒りの感情を抱いたり、咎めたりするものだと思いますが、ここでは「笑って」容認している様です。

また、冒頭では言葉に出さなくても「わかってあげるよ」と言っています。

いわゆる「以心伝心」という訳ではなく、あくまでも広い心で相手を理解しようと務めているのでしょうね。

もう 笑わなくていい
だって 疲れているでしょう
退屈でギリギリな日々 隣にいてあげる
もう 大丈夫だよ もう充分 頑張ってるんだしいいよ
いいこいいこ そう 甘えん坊でいいよ
すぐに泣かなくていい
もっと楽に考えよう
泥酔でノリノリなAM4:00 朝起こしてあげる
もう大丈夫だよ ちゃんとまるっと覚えていなくていいよ
できる できない じゃなくて
無理に やらなくていいよ

そして相手に対して、恐らく相手がこれまでとってきたリアクションに対して”もうしなくていい”と助言をしています。

またそれらの行為をしなくていい理由まで提示されています。

「疲れている」から「笑わなくていい」、「楽に考え」ればいいから「泣かなくていい」、「できる できない」の問題じゃないから「やらなくていいよ」といった具合です。

相手の行動や気持ちを先回りして汲み取って、まるで母親が子どもに話しかけているかのような語りかけですよね。

実際、「いいこいいこ」「甘えん坊」といったフレーズまで出てきており、ダメな男性に対して女性が母性本能でもって全てを受け入れている様です。

更に、「退屈でギリギリ」な生活をして「AM4:00」に「泥酔でノリノリ」な状態で帰宅し、記憶すらないという男性のダメさ加減がわかるフレーズが畳みかけられています。

にもかかわらず、「隣にいてあげる」「朝起こしてあげる」と女性は男性の世話を自発的献身的にしています。

自己犠牲の精神に酔っている様にも感じられますね。

条件付きの過剰なまでの寛容さ

何も言わないで
目逸らしてあげるよ
君が前を向くなら
笑って許してあげる

ここでも冒頭に「何も言わないで」というフレーズがリピートされます。

相手の嫌なところやダメなところが見えても見て見ぬふりをするということですね。

更に「前を向くなら」という条件付きで許しています。

前述の「今夜、帰ってくるなら」というフレーズも同様ですが、女性が希望する条件を相手に提示しては「~してあげる」という言い方をしています。

少し恩着せがましさを感じますし、相手に対して借りを作らせている、といった印象を受けます。

一見、ダメな男性に尽くしている献身的だけども”痛い”女性を描いている歌詞に思えますが、実は巧みに母性と寛容さを武器に弱い相手を独占しコントロールしている女性を描いていると感じます。

答えなんて 見つからなくていいよ
先生だって 本当は知らないよ
君が教えてくれた パンケーキの味
きっと ずっと ちゃんと きちっと
覚えていられないよ
もう一度 行こう もっと一緒にいようよ

更に女性の巧みな話術が続きます。

男性は何かを悩んで答えを出そうとしているのでしょう。

そんな相手に向かって「先生だって」「知らない」から「答え」は「見つからなくていい」と言っています。

そして、自分でも男性が「教えてくれた パンケーキの味」も完璧には思い出せないと言います。

男性が連れて行ってくれたであろうお店でパンケーキを食べた、という二人が共有した思い出話を引き合いに出し「見つからなくていい」理由に説得力を持たせています。

「きっと」「ずっと」「ちゃんと」「きちっと」という言葉を重ねることで、相手を納得させるかのような、とても功名な語りかけになっていますね。

また、恐らく女性は相手にそんなに構ってもらっていないのでしょう。

そのパンケーキを食べたお店に再度行きたいこと、そして「もっと一緒にい」たいことをストレートに相手に提案しています。

この女性は、条件と引き換えに相手をコントロールしたいという一種の”征服欲”が強い人物とは思いますが、それはただただ相手が大好きで、恐らく相手よりも”好き”の感情が大きいだけとも言えるのではないでしょうか。

女性の根源にあるものは「もっと自分を見て欲しい」「もっと構って欲しい」という、人を好きになったら抱かずにはいられない非常にシンプルで本能的な恋愛感情なのです。

過剰な愛情の行き着く果て

何も言わないで
ちゃんとわかってあげるよ
今夜、帰ってくるなら
笑って許してあげる

ここでまた、冒頭のフレーズがリピートされます。

色々と御託を並べなくていいから今晩ちゃんと帰宅してくれさえすればいい、と相手に言います。

何も知らないで
もっと愛しておくれよ
いつも黙っているから
笑って許しておくれよ

そして続くのが女性の語りかけと対になっている男性からの答えとも言っていい語りかけです。

男性は、女性のいない時にどこで何をして過ごしているか、細かいことは「知らないで」いてほしいけれど、「もっと愛して」欲しいと語りかけます。

女性からの「何も言わないで」に呼応するかのように「いつも黙っているから」と言い、その代わり自分のすることを「笑って許して」欲しい、と女性が寛容であることを肯定し受け入れています。

女性のいいなりになる代わりに、外で好き勝手している事やダメダメな自分を受け入れスルーして欲しい訳です。

男性が女性に対して反発しているならともかく、受け入れている様子が垣間見られ、男性にとっては恐らくこの関係は居心地が良いのだと思います。

現時点で、これは相思相愛のパーフェクトな恋人同士と言えるのではないでしょうか。

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さいごに

「最愛の果て」の歌詞を掘り下げ客観的に見てみると、”絶妙に怖い”という印象を受けます。

女性の男性への想いが徐々に強くなり、徐々にエスカレートしていったのかもしれませんし、最初からこんな調子だったのかもしれません。

女性の過剰な愛情の行き着く果てが、前述の”相思相愛のパーフェクトな恋人同士”のままであれば良いと他人事ながら願わずにはいられません。

ですが、この先男性に独立心が芽生えたり、何かしらの変化が起きた場合、二人のこの関係はどの様な場所に行き着くのでしょうか。

もうすでに「果て」に辿り着いているのか、これから「果て」に行くのかは神のみぞ知る、といったところでしょう。

ストレートなロックサウンドに、いわゆる「メンヘラ」的な世界観の歌詞が絶妙に融合した「最愛の果て」。

My Hair is Badの今後の楽曲にも是非注目したいですね!

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