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ポリコ【クリープハイプ】歌詞の意味を考察!変わってゆく言葉への警告

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今回は、クリープハイプの「ポリコ」の歌詞を考察したいと思います!

汚れのキャラクターというイメージを元に制作された本楽曲。

2021年4月には、この楽曲から生まれた短編アニメーション『ハイパーポジティブよごれモン』が放送され、尾崎世界観さん自身も錆崎(さびざき)くんというキャラクターの声優を担当しています。

キャラ設定→楽曲製作→ストーリー制作→アニメーション制作という工程で制作された『ハイパーポジティブよごれモン』。

主人公・汚太郎(おたろう)が、いろいろな人に言葉の意味を聞いて、ポジティブに解釈していくアニメです。

尾崎さんは、この作品について「使えない言葉が増えていく世の中に違和感を感じています。無理に排除するより、それを変換する力が欲しい。言葉を信じると同時に、言葉を疑う。この作品に関われてうれしいです」とコメントされています。

2021年12月8日にリリースされるニューアルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』に収録されている「ポリコ」。

歌詞にはどんな想いが込められているのでしょうか?

アルバムの情報と合わせて見ていきましょう!

ニューアルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』

クリープハイプにとって約3年3ヶ月ぶりとなるメジャー6thアルバム。

映画『ちょっと思い出しただけ』の主題歌「ナイトオンザプラネット」をはじめ、過去最多となる全15曲が収録されます。

アルバムジャケットは、前作『泣きたくなるほど嬉しい日々に』のジャケットや、ボーカル・尾崎世界観さんの小説『母影』の装丁を担当した寄藤文平さんが手掛けています。

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ポリコ 歌詞考察

タイトル「ポリコ」は、ポリコレという言葉からつけられています。

ポリコレとは、ポリティカル・コネクトレスの略で、民族・宗教・性別・文化などの違いによる偏見・差別のない中立的な表現を用いるという意味です。

ポリコレの具体例

「メリークリスマス」→「ハッピーホリデー」

「ビジネスマン」→「ビジネスパーソン」

「看護婦・看護士」→「看護師」

この曲は、どんどん変化していくポリコレの言葉に対してのメッセージが込められていると感じました。

早速歌詞を見ていきましょう。

確かにここが汚れてる
ほらまだここも汚れてる
ポリコはいつもこすってる
でも足りない足りない足りないまだ

便所の落書き 糞ガキ まるでパリコレ
ファッションで語る 馬鹿野郎って何これ

曲の冒頭では、汚れが気になって仕方ない「ポリコ」の様子が描かれています。

一つ綺麗にしても、まだまだ汚れが残ってる、どれだけ掃除しても足りないと嘆いています。

これは、ポリコレで言葉を変え続ける昨今の世界を表しているのではないでしょうか?

差別的にならないように、どんどん塗り替えられていく言葉達。

言葉を扱う職業としてアーティストは、重く受け止めているのかもしれません。

「便所の落書き 糞ガキ」とは、取るに足らないものに過剰に反応しすぎる騒がしい人々を指しているのだと思います。

パリコレで衣装を魅せるように、ポリコレの言葉をファッションのように使う人々。

本当に意味があるのでしょうか?

疑問に思っている主人公の姿が浮かびます。

最近どう まぁ別に普通
どうでもいいこと確かめあって
息してたいだけのはずなのに
足りない足りない足りないまだ
そうやって いつもまぁ普通
優しくしたいだけなのにできない 消えない
溝にこびりついた汚れ

主人公の人間関係が歌われています。

「最近どう」「まぁ別に普通」と言った何気ない会話を交わしながら、のんびりと生きていたいと願う主人公。

しかし、そんな生活をするのには何か足りていないようです。

「優しくしたいだけなのにできない」相手との間に溝ができてしまっているようですね。

ネット世界の普及で、リアルな人間関係が希薄になってしまった現代の社会を歌っているように感じました。

ポリコは法定速度で
いつもの道を走ってた
正しさの先を曲がったら
でも言わない言わない言わないから

便所の落書き 糞ガキ うまく切りとれ
クラクションを鳴らす 馬鹿野郎って何これ

「法定速度」という歌詞は、「ポリコ」=ポリ公と変換した言葉遊びですね。

平等で正しいポリコレの言葉を突き詰めていった先にあるものが分かってしまった主人公。

それを明かしてしまうと、ポリコレという概念自体が崩れ去ってしまいます。

「うまく切りとれ」とは、そうしたポリコレ活動を、うまい具合にやりなさいよという尾崎さんからのメッセージのように感じました。

過度なポリコレに「クラクション」=警鐘を鳴らしているのですね。

このポリコレの先ですが、色々な言葉を塗り替えていった結果、何も言えなくなり、表現の自由が脅かされることを危惧しているのではないかと考えました。

あくまで例ですが、「ビジネスマン」→「ビジネスパーソン」と変わっていた言葉も、今後「ビジネス」は仕事の中でも意味が限定的だ、などと言う理由で使えなくなるかもしれません。

そうしてどんどん制限されていくことに反抗しているように感じました。

馬鹿は一つ覚えてまたすぐに忘れる でも消えない
溝にこびりついた汚れ

確かにここが汚れてる
ほらまだここも汚れてる
ぽり子は今日もこすってる
でも足りない足りない足りないまだ
クラクションを鳴らす 馬鹿野郎って何これ

ラストは言葉の重みについて歌われています。

馬鹿は一つ覚えてまたすぐに忘れる」とはよく言われますが、頭では忘れてしまったとしても、心に残って「溝にこびりついた汚れ」のようになってしまう言葉もあります。

自分の発する一字一句に責任を持って、発言しようと呼びかけているように感じました。

言葉を大切にするアーティストだからこそ、気づけた変化なのかもしれません。

アニメ『ハイパーポジティブよごれモン』のように、何でもポジティブに捉えられれば良いですが、実際はそうもいきませんよね。

尾崎世界観さんの言葉への想いが込められた曲のように感じました。

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さいごに

いかがでしたか?

アルバムのリリースが楽しみです!

今後の活動にも注目ですね!

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