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パレード【ヨルシカ】歌詞の意味を考察!曲に込められたエイミーの想いとは?

今回は2019年4月にリリースされた2人組「ヨルシカ」の3rdアルバム「だから僕は音楽を辞めた」から11曲目「パレード」の歌詞考察をしていきます。

「だから僕は音楽を辞めた」はアルバム全体でひと繋がりの物語になっているコンセプトアルバムです。

インストゥルメンタル曲を交えながらちりばめられた楽曲は主人公「エイミー」が旅をしながら、その時々の心境を恋人「エルマ」へ宛てた手紙に綴っているスタイルになっています。

コンポーザーのn-buna(ナブナ)は日常的で親しみやすい言葉をちりばめながら、時に思わせぶりで、時に自身を曝け出すような、リスナーの想像力を引き立てながら心地よいゆらぎを生み出しています。

そんな歌詞が透明感のあるsuis(スイ)の歌声に乗せられて広がる幻想的な世界観は、日本だけでなく海外からも沢山のファンを集めています。

それでは、「パレード」なのに「一人ぼっち」…?ちょっと不思議で、ちょっと切ない、ヨルシカの魅力がいっぱい詰まっているこの歌詞の考察を始めていきましょう!

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パレード 歌詞考察

英語 “Parade” としての意味

一人ぼっちのパレードを

まず「パレード」と聞いて、皆さんのほとんどは楽しくにぎやかな見せ物の行進を想像したかと思います。

でも「一人ぼっち」…?さわやかな曲調なのにMVはブルーのどんより沈んだ雰囲気…?

これら数々のギャップに曲の最初から最後まで興味深々になってしまいますね!

“Parade“ で英和辞典を引いてみると、「人の行列」、「盛観」、「誇示」、「散歩道」などと、色々な意味があるようです。

1人では「行列」にはならないけれど、Parade=「散歩道」は1人で歩いてもおかしくはないですよね?

ちょっとMVに近い雰囲気が感じられたかもしれません。

これらの複数の意味を両方持ち合わせた、英語の“Parade“として解釈すると、グッと歌詞の世界感が身近になってきます!

海外で人気があるのもこのようにしっかりと作りこんで選ばれた単語の意味にもあるかもしれません。

失って、出てこないもの

身体の奥 喉の真下身体の奥 喉の中で 言葉が出来る瞬間を僕は知りたいから

魅力的な歌詞ですね!最初の歌い出しから、具体的な体の部分を指してすこしドキッとさせます。

MVで登場する、顔を塗られた人の様子もリスナーの想像を掻き立て、体感で苦しさが伝わってきそうです。

何かが喉にひっかかって出ないのでしょうか。

ずっと前からわかっていたけど
歳取れば君の顔も忘れてしまうからこのまま夜が明けたら

曲を通して「君」に呼びかけています。

アルバムの他の曲も聞くと分かるのですが「君」と呼んでいるのは恋人の「エルマ」のようです。

大分前に別れて失ってしまったようですね。

今は心の中にいて、外に出して形にしてあげたいのだけど、それがなかなか出せないようです。

ここで夜中に書き起こしたメッセージと分かり、苦しさがさらに伝わってきます。

1番の美しいサビを終えて、2番に入っていきますが、まだちょっと分からない部分が多いですね!

オリジナルへの葛藤

MVではペンとインクを持った人がうろうろしています。

歌が出ないのではなくて書けないみたいですね。

漫画とか物書きか何かの仕事で、徹夜で何か作品を作ろうとしていたのでしょうか。

2番に入っていくとだんだんと正体が明らかになります!

君の指先の中にはたぶん神様が住んでいる君の書く詩を ただ真似る日々を

君=「エルマ」はまだ正体がはっきりしませんが、ここでは「ゴッドハンド」のように何かものすごい才能をもった人と認めているようですね。

より具体的に「真似る」という言葉が出てきました。

やっぱり詩を書こうとしていたアーティストだったのですね!

ここで想像がまた膨らんで繋がってきます。「エルマ」って人でもあるけど、才能やひらめきのようなものの比喩になっていて、オリジナルの作品を作りたくても、どうしてもオマージュになってしまう、という作家の葛藤や苦悩を描いているのではないでしょうか?

それが、別れた恋人が2度と現れない苦しみと重ね合わせてみると、一気に曲の深みを味わえます。

やっぱりポジティブな曲

さあ、あとひと息!といった感じでしょうか?

サビを聞き返してもう少し掘り下げてみたいと思います。

心に引っかかっている「何か」に飾りをつけて盛大に見せてパレードをすることがアーティストの仕事だとしましょう。

乾かないように想い出を
失くさないようにこの歌を
忘れないで もうちょっとだけでいい
一人ぼっちのパレードを

神様のように崇めていて、敬愛するアーティストとしての「エルマ」の記憶を辿って繰り返すだけ。

そんな散歩道のようなオマージュであっても、『大好きな作品は好きなんだ!だからこれでいい!』という主人公の強いメッセージが読みとれます。

葛藤があって苦しいけども、エルマと出会えるこの仕事を愛している主人公。

今までの落ち込んだ苦しさとはまた違った、ポジティブな雰囲気は曲調にも合っていませんか? 

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さいごに

このように、ヨルシカの楽曲の歌詞には1つの言葉にいくつかの解釈を重ね合わせて物語の2面性を持たせるように作りこまれたものが多くあります。

また、さらに「だから僕は音楽を辞めた」の続編といわれるコンセプトアルバム「エルマ」でも果てしなく深い歌詞の世界を見せつけてくれます!

ヨルシカの活動には今後も注目です!