若者目線での社会への風刺を、持ち前の圧倒的な歌唱力によって力強く歌い上げ、同年代から絶大な支持を集める天才シンガーAdo。
Adoの楽曲「踊」を、現代社会が直面している大きな問題に当てはめて解釈してみました!
踊 歌詞考察
「半端なら K.O.」とは
YouTubeに公開されたMVの冒頭では、ボクシングのリングが映し出され、ボクサーらしき少女が現れます。
今回は、主人公はネットでいじめを受けている人で、この少女はいじめ被害者の仮の姿(ペルソナ)と考えて考察していきます。
「半端なら K.O.」とは何を表しているのでしょうか?
筆者はこの歌を、ネットのいじめに警鐘を鳴らす曲だと考えました。
低音=心の底 から「No」とはっきり言うことが大事で、その覚悟が半端なものだといじめている奴らに負けてしまう。
強い覚悟が持てないふわふわしたやつはどうぞご勝手に。
さあ、いじめっ子達への反逆のショーを始めましょう!
そう語りかけられているように感じたのです。
ノート?ハンディー?
謂れのない中傷を受け、納得できないこともある。
攻撃してくるハンディー(スマートフォン)から逃げ出し、自分だけのノートに不満を書き溜めます。
泥のように暗くどんよりした部屋の中で、自分一人、嫌なことばかり考えていると、ダメなことは分かっていても自殺の二文字が頭をよぎってしまう。
もう十分我慢したよね。そろそろいいよね。
現在の日本には、そうやって生きることを諦めてしまう人たちがたくさんいます。
そんな人たちを鼓舞するように語りかけます。
ひとりで塞ぎ込むより、他の人と繋がってみんなで立ち向かえば怖くない、心配いらないよ。
もし助けを求められたら、「Alright 任せて Don’t Mind」
どんな難題でも、みんなで協力して立ち向かえばすぐ解決するでしょう。
MVではこのタイミングでドローンのようなものが登場します。
このドローンは、主人公へのいじめを傍観している周りの人間なのではないでしょうか?
グローブを合わせ、戦う準備万端の少女は、みんなからの力を得た主人公を表しています。
一瞬だけ映し出される「勝負」の文字で加害者との勝負が始まります。
冒頭の繰り返しですが、ここでの「Say No」は、助けてくれる仲間への「せーの」でもあります。
半端な気持ちで挑んではK.O.される勝負を始めた少女はどうなるのでしょうか?
加害者とのリングマッチ
ついに始まった加害者への反逆勝負。
一人だった過去はなくなり、ギャラリーは味方で満員です。
加害者とのやりとりもシェアすることでダメージは軽減されます。
MVでは歌詞テロップの切り替わり時に一瞬だけ『Enter』『Delete』『?』『404 not found』などインターネットに関係したワードが映り込みます。
劣等感を感じたとしても、「即興の血小板で」固めて瘡蓋のように蓋をしてしまう主人公。
無理して抑え込んでいる劣等感は、ふとした時にドバッと噴き出してきます。
無責任なドローンの言葉
「別に興味ない」「特に関係ない」そう言って見て見ぬ振りをしている傍観者たち。
それまで鬱陶しいほどまとわりついていたドローンが、このシーンではいなくなり、加害者であろう人物が後ろで不敵に笑っています。
傍観者たちの声を無視し、勝負はクライマックスを迎えます。
舌鋒とは、言葉つきの鋭いことを、ほこさきにたとえていう語。
つまり加害者との言い合いがヒートアップしているのだと思われます。
たくさんの仲間がいる主人公は、合図をして仲間を呼び集めます。
MVでアップになった彼女の顔には、涙?汗?のようなものが描かれています。
結局勝負に勝つことはできたのでしょうか?
勝負の行方
歌詞自体は同じですが、今回の「おシェア」には『?』が描かれます。
主人公は加害者に自分の気持ちを伝えたことで勝つことができたのでしょう。
周りで見ていた傍観者のドローンを、蹴散らしていくMVは爽快です!
「またのお越しを」「次回までお元気で」の歌詞から、またいじめられるようなことがあっても相手してやるからかかってこいという主人公の強気な心をみることができます。
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まとめ
いかがでしたか?
色々な解釈の仕方があると思いますが、今回はネットのいじめを軸に歌詞の意味を紐解いていきました。
Adoさんの歌う楽曲らしい力強いメッセージが込められた楽曲でしたね。
Adoさんの今後の活動も要チェックです!