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会心の一撃【RADWIMPS】歌詞の意味を考察!理想の世界を手に入れるために一撃を狙う!

今回は2013年12月11日にリリースされたアルバム「×と〇と罪と」に収録された「会心の一撃」の歌詞考察をしていきます。

「会心の一撃」はヴォーカル・ギターの野田洋次郎さんが作詞作曲を手掛けています。
それでは本楽曲の歌詞の考察を始めていきましょう。

会心の一撃 歌詞考察

現状と存在意義

「お前なんかいてもいなくても」がお得意の 意地悪いこの世界の口癖で
僕の耳元で飽きもせずに 話がしたいなら顔を見せなよ 今すぐさ

登場人物は「僕」です。

冒頭の「お前なんかいてもいなくても」というのが「僕」の現状を端的に表しています。

「顔を見せなよ」というフレーズから匿名性が見て取れるので、ここではいわゆる世間一般に対して不満を表しており、”フェアプレー”を望んでいることが伺えます。

一見、自己卑下をしている様にも取れますが、むしろ世間から自分がどの様に見られ、評価されているか客観的に俯瞰していると感じられますね。

あと何万回の後悔で 僕は僕の期待を超えられるだろう
この心に足が生えてたら 今日の行き先は違っていたかな

ここでは本当に「僕」が望んでいる方向に向かっていない現状が分かります。

「心に足が生えてたら」は面白いフレーズですが、自由に生きてみたいという本音が垣間見られます。

就職試験の合格通知 面白い人間の不合格通知
心は彼方 全力疾走で もういないだろう 「俺に用はないだろう」

ここでは就職活動に対する皮肉とともに「僕」の自己分析が表されています。

「面白い人間」には「不合格通知」が、そして逆である面白くない人間に「合格通知」が届けられる、と見なしています。

こと日本では他者と同じであることが暗黙の了解で求められていると言えるので、社会からは右へ倣えをしない人間=「僕」は不要である、と自虐的に明言しています。

対照的な未来

圧倒的で感動的な 理想的超えて完璧な
運命的で冒険的な 時に叙情的な未来 VS

平均的で盲目的 半永久的に安泰な
無痛 無臭 無害 無安打無失点の 未来 未来 未来

このサビ部分では前半に「僕」の希望している「未来」、そして後半に一般的に良しとされている「未来」が「VS」を挟んで配置されています。

前半はとても刺激的でドラマティック、そしてどこか浮世離れした印象がある未来が描かれています。

一方、後半は平凡で平坦ですが安全で安心な、いわゆる普通の未来が提示されています。

「僕」が望むものと一般のそれとが如何にかけ離れているかが感じ取れる箇所ではないでしょうか。

現実と理想

近頃いつ僕は僕のことを 驚かせてやってあげたかな
逃げられてしまう前に早いとこ 一生お前についていくって言わせてやる

ここでは主人公の現状と焦りが垣間見えます。

驚くような刺激的なこともない日々と過ごしている様子を客観的に回顧しています。

そして自分自身に嫌気がさしてしまう前に、出来るだけ早い段階で何とか希望を叶えたいのです。

主人公が求める刺激的なことや面白いことを受け身で待っている訳ではなく、自分で何とかしたい、と表現しているところがポイントです。

「驚かせてやってあげたかな」「一生お前についていくって言わせてやる」といったフレーズから、主人公の能動的な姿勢が見て取れますし、”頑張ろう”という決意が伺えますね。

自分で自分予測変換 説明書などなしで充分だって
じゃあどこのページに書いてあった?
その「しょうがないだろう だってしょうがないだろう」

冒頭の「自分で自分予測変換 説明書などなしで充分」は「しょうがない」という言葉とイコールです。

頑張ることの出来ない投げやりな自分自身や、どうすることも出来ないような環境に対して「しょうがない」と諦めの言葉がつい出てしまうのは誰しも経験があるかと思います。

非常に共感できる部分ですが、主人公は「どこのページに書いてあった?」と自分自身にツッコミを入れて鼓舞しているところが印象的ですね。

圧倒的で感動的な 無敵的超えて完璧な
創造的で本能的な 前人未到的な 世界 VS

退廃的で暴力的 悲劇的超えて残酷な
差別的ゆえに反逆的な世界 世界

1番のサビでは「未来」とありましたがここでは「世界」に変わっています。

1番と同様にVSを挟んで対照的な「世界」が描かれています。

前半部分は1番より強烈な印象の言葉が羅列された主人公の希望する「世界」が、そして後半部分はよりネガティブな印象の言葉が見受けられる主人公の望んでいない「世界」が提示されています。

それぞれの「世界」の距離が1番に比べ極端に広がっている印象です。また望んでいない「世界」はかなり悲惨な表現がされています。

それ故に自ら望む「未来」や「世界」は是が非でも自らの手でもぎ取らなければいけない、という切迫した心情が感じられますね。

圧倒的で感動的な 理想的超えて完璧な
創造的で本能的な 奇跡的超えて幸福な

ここでも同様に主人公の望む「未来」と望まない「世界」が対比して提示されています。

まずは前半の望む「未来」ですが、

・「圧倒的」「感動的」「理想的」を超越した「完璧

・「創造的」「本能的」「奇跡的」を超越した「幸福

以上を感じさせるものです。

圧倒的で感動的な 理想的超えて完璧な
運命的で冒険的な 時に叙情的な未来 ×2×2

順番は前後しますが、この部分も同様に主人公の望むのは、

・「運命的」「冒険的」「時に叙情的」

といったドラマチックな「未来」の様で、平凡や安定とはほど遠いものです。

退廃的で暴力的で 悲劇的超えて残酷な
独善的で享楽的な 完膚なきまでに壮絶な

世界 世界 世界 世界 世界 世界

主人公が望む「未来」と対照的な望まない「世界」がまた提示されています:

・「退廃的」「暴力的」「悲劇的」を超越する「残酷」

・「独善的」「享楽的」「壮絶」

以上の様に形容される「世界」が描かれています。

ここまで刺激的にエスカレートする形容の仕方を目の当たりにして、世間に対する壮絶な絶望感や皮肉を感じずにはいられません。

会心の一撃による大逆転

創造的で本能的 芸術的超えて幸福な
延長22回 二死 満塁 3点ビハインド 不敵な笑み
4番 目隠しスウィング 初球 逆転満塁弾な未来 未来

タイトルである「会心の一撃」という言葉は歌詞の中には出てきませんが、歌詞とシンクロしたユニークでコミカルなMVを見たら、なるほどと納得いくかと思います。

また、歌詞を見ずともタイトルの「会心の一撃」は野球解説で耳にしたことがある人も多いかと思いますし、ゲーム用語としても定着している言葉です。

最後に取り上げるこの部分は野球の試合になぞらえて描かれています。

延長戦で3点リードされ、しかも2アウト満塁という”絶体絶命”の場面。4番バッターがなんと「目隠し」をして初球からスイングするという大博打にでるストーリー展開です。

アウトをとられたら終了という場面での無謀な賭けからの一発逆転に成功するというMVとリンクしたこの歌詞の内容はスッキリとしますね。

主人公がギリギリに追い詰められた場面で状況を逆転させることに成功し、望んでいた「未来」を手にするという、非常に爽やかな部分です。

さいごに

本楽曲「会心の一撃」はその独自の世界観の歌詞に多くのリスナーが自分の心情を重ね合わせることが出来、最後は爽快感を味わえます。

世代や性別を超えて沢山の共感を得られる爽やかな応援ソングに仕上がっています。

今後のRADWIMPSの楽曲も是非期待したいですね。