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色香水【神山羊】歌詞の意味を考察!青春の儚さが香る、アニメ「ホリミヤ」主題歌

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元ボカロPの有機酸さんこと神山羊(かみやま よう)さんの「色香水」は、2021年2月に配信リリース、同年3月にCDリリースされた2ndシングルです。

テレビアニメ「ホリミヤ」(2021年1~4月)のオープニングテーマとして書き下ろされました。

神山羊さんが作詞・作曲・編曲した「色香水」の歌詞の意味を考察します。

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色香水 歌詞考察!

「色香水」とは?

きっと消えない 今日は言えない
元どおりにはもうできない
あの頃に 君を残したまま

アニメ「ホリミヤ」高校を舞台とした青春ラブコメディです。

派手な人気者の女子高校生・堀さんと地味なオタクの男子高校生・宮村くんにはそれぞれ秘密があります。

「消えない、言えない」という言葉から「ホリミヤ」の2人を連想することもできますが、アニメと歌詞の共通点は「青春、哀愁」といったテーマや雰囲気のみ。

アニメに寄り添った内容ではなく、歌詞独自の物語が展開されています

主人公が過去の「君」を回想していることはわかりますが、何が「消えない、言えない、元どおりにできない」のかはまだわかりません

謎めいた始まり方です。

記憶の中では 晴れ間の部屋
惹かれ合えばサラバ
知りたくない
思い出せば今も ふわっと香る
君と僕は同じ 色香水

「色香水」は神山羊さんによる造語で、「色がついているように感じられる、記憶に残り続ける匂い」をイメージしたそうです。

主人公の「僕」が思い出しているのは、同じ匂いと色をまとうほど近い距離にいた「君」のこと。

時間帯は昼で、場所は教室やどちらかの家が考えられます。

お互いに好意を抱きながらも友だち関係のまま、告白すらできずに離れてしまったのかもしれません。

「僕」は「君」のことを好きだからこそ、深く知り合うことにとまどいがあったとも考えられます。

微妙な関係性が抽象的に描かれているので、さまざまなストーリーを想像しながら独特の浮遊感に浸ることができるでしょう。

どうやら「消えない」のは「色香水」だったようです。

ほんの少し 背伸びをして歩いた道
ビードロの靴 移り変わる季節模様

主人公が回想している思い出の場所が「部屋」から「道」に移りました。

ちょっぴり大人ぶってデートに出かけたのでしょうか。

あるいは学校や主人公の家から「君」の家までの帰り道を表しているのかもしれません。

「ビードロ」はポルトガル語で「ガラス」という意味です。

ガラスの靴」といえば「シンデレラ」。

2人で歩く日々はある程度の期間続いたものの、門限までに送るのが精一杯で、交際には発展しなかったとも考えられます。

きっと消えない 今日は言えない
元どおりにはもうできない
あの頃に隠した 本物はどこ
怒ってくれない 解ってくれない
思ってもただ 募ってしまうだけ
懐かしい匂いと この歌が残る

「ガラスの靴」は「偽物の靴」を表しているのかもしれません。

本物の「好きという気持ち」を隠し、告白できなかったので、恋人同士には発展せず、2人の関係は壊れてしまったと想像できます。

「シンデレラ」みたいなおとぎ話のまま、「本物の靴」を履くような現実の付き合いには至らなかったのでしょう

「元どおりにできない」のは「壊れたガラスの靴」であり「壊れた関係性」。

何が「言えない」のかはまだはっきりしませんが、「匂いと未練」が消えずに残っていることが伝わってきます。

「本当になってほしい嘘」の意味

記憶の中では 二人の部屋
惹かれ会えば 僕らこのまま

思い出せば今も ふわっと香る
君と僕は同じ 色香水

失うほど
優しさすら嫌になって
ビー玉の中
こぼれ落ちる涙のよう

主人公の回想が続いていますが、どこまでが現実なのか、想像も混ざっているのか、当時の2人の関係性についても曖昧なままで断定することはできません。

「色香水」を聴く人それぞれに切なく、儚く、刹那的な青春の一幕が思い浮かび、ただよってくる匂いがあるのではないでしょうか。

「ビードロ」に続き、「ビー玉」も懐かしさを感じる言葉です。

ガラス玉の中の色のついた部分が涙のように見えるという表現もエモーショナル。

壊れやすい思い出だからこそ美しいのかもしれません。

きっと消えない 今日は言えない
元どおりにはもうできない
あの夏に隠した 本当はもう
怒ってくれない 解ってくれない
思ってもただ 募ってしまうだけ
新しい匂いと この街に残る

これまでは同じ言葉の繰り返しの中に、微妙な変化が混ざっている状態でした。

ところが「本当はもう」と「新しい匂い」については違和感があります。

青春時代の淡い恋に未練があり、今でも2人でいたときの匂いと色が残っているという話だったはずです。

しかし「言えない」の謎はまだ解明されておらず、実際は「新しい匂い」に上書きされてしまったのではないかという疑惑が浮上します。

「本当はもう」新しい恋人がいて、過去に未練はなく、幸せに暮らしているのかもしれません。

いつか
口をついたこの嘘が
一つ残らず本当になって
どうか
繰り返し唱えていた
君が透明になったまま

「色香水」とは「記憶に残る匂いと色」のことでした。

しかし青春時代の思い出の「君」はもう色を失っていたことが明らかになりました。

既に思い出は色あせ、「新しい匂い」で上書きされているのに、「色香水が消えない」と言い続けたことが「嘘」だったのです。

「色香水が消えない」という「嘘」を繰り返すことによって、すべてが「本当になって」ほしかったという結末。

振り返ってみると、「消えない」の前には「きっと」という願望混じりの前置きがありました。

たしかに、今でも「君」の匂いと色が記憶に残っているとは「言えない」わけです。

それでも神山羊さんが意図したとおり、実際に「消えない色香水」を感じ、儚く切ない気分になった人が多いのではないでしょうか。

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さいごに

井樫彩監督による「色香水」のMVには、モデル・女優の横田真悠さん、俳優の大久保幸輝さんが出演。

光と影が交錯する、儚い学生生活が描かれています。

2021年7月には中国・上海出身のDJ・プロデューサーCORSAK (コルサック)さんによるリミックスがリリースされ、YouTubeチャンネル「Sakura Chill Beats」にてアニメ「ホリミヤ」とのコラボ映像が公開されました。

青春真っ最中の人も、青春が懐かしい人も、アニメ「ホリミヤ」、「色香水」という楽曲、MVのストーリー、リミックスのアニメ映像、それぞれに切ない匂いと色を感じるのではないでしょうか。

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