今回は、人気急上昇中の藤井風の一曲、『へでもねーよ』の歌詞考察をしていきたいと思います
Youtubeでのカバー動画を投稿していた藤井風は『何なんw』という楽曲でデビューしました。
この楽曲はYoutubeではオフィシャルビデオが240万回以上も再生されています。藤井風を代表する一曲とも言えるでしょう!
タイトル「へでもねーよ」の意味とは?
慣用句である「屁でもない」からきています。
何事に対しても「へでもねーよ」といった反骨心が見られます。
この楽曲は「自分自身との戦い」がテーマとなっているのでしょう。
MVに強い言葉が出てきたりしますが、最後まで誰かを責めたりすることはありません。そういったところから「自分が最大の敵」であることがわかります。
捉え方を変えることで人生は変えられる、自分の敵は自分の欲や執着心であり、何かを変えるには自分自身が変わることが必要だ、という強いメッセージを感じます。
へでもねーよ 歌詞考察
不安定な感情
冒頭の歌詞から見ていきましょう。
健康的な食生活をしていても精神的に健康ではない時もあります。カルシウム不足でイライラしやすくなると言われることがありますね。
自分はそういう状態なのではないかと思うくらい感情が不安定なのでしょう。この部分の歌詞では「イライラしてしまう自分」に対して怒りを向けているのだと思います。
「おどれ」とは怒った時に広島や岡山で使われる方言で、強めの言葉です。標準語でいうと「貴様」という意味に近いです・・・また、それだけでなく「踊れ」という意味もかけられているのでしょう。
穏やかに生きようとしても「なんか」が邪魔をしてきます。
「なんか」とは冒頭の歌詞から不安定な感情のことだと推測できます。
イライラするようなことが自分の生活を邪魔します。そんな時は人のことを気にしないでいようという気持ちが綴られています。
曲調がここで変わります。新世界では、今までの生活していた世界とは違って怒りもなくイライラすることもありません。そんな世界へずっと居たい。
「神様、力をちょうだい あんたがいれば無問題」と神様に頼んでいます。「変わらぬもの」というのは「神様」のことを示しているのではないでしょうか。
生きていると思い通りにいかずにイライラしてしまうこともあります。そんな感情が生まれる世界から逃げて平穏な新世界でずっと過ごしていたい願う歌詞になっています。
誰かからの効かない攻撃
ここで「あんたの」という言葉が続きます。主人公は誰かとの人間関係でイライラしたり、感情が不安定になっていたりしたのでしょうか。
しかし、ここでは「あんた」からの攻撃を全て「へでもねーよ」という言葉で返しています。
最近ではインターネット社会が進み、知らない相手から誹謗中傷の言葉をかけられることも増えていると思います。そんな社会の現象に対しても「へでもねーよ」と訴えているのかもしれません。
「へでもねーよ バカじゃねーよ」という部分は、「自分には他者からの攻撃なんて効かない」という強い気持ちが伝わってきます。攻撃してくる他者なんて相手にならないという強さを感じます。
また、最後に「へでもねーよ それでえーの?」と綴られています。これは強いメッセージだと考えます。「それでえーの?」という歌詞は、たとえ相手を傷つけていなかったとしても人の生活を不安定にさせるような攻撃をすることをしていいのかと問いかけているように感じます。
攻撃をしてくる他者に対して「そんな生き方をしてて良いのか?」と警告しているような歌詞ですね。
平穏な生活を送るために
逆の言葉である「うち」と「よそ」が使われていますね。
攻撃をしてくる他者と距離とって、自分の負の感情も切り離そうとします。
変えることができるのは自分自身だけ。そんなメッセージが込められた最後の歌詞になっています。ここが一番伝えたい部分なのではないでしょうか。
「自分次第」というのは少し厳しいように感じますが、自分が変わることで自分の生きていく世界、生活は大きく変化します。そんな自分の力を信じたいというとても強く優しい歌詞なのです。
自分を強くすることで他者からの攻撃から自分を守り、さらに攻撃されないようになり、攻撃するような他者に影響を与えるようになるかもしれません。
主人公がしがみついてたい「確かなもの」が自分自身になるまで変わり続けていく姿が想像できます。
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最後に
今回は藤井風の「へでもねーよ」の歌詞を考察してきましたが、いかがだったでしょうか。
少し強い言葉が出てくるのですが、実はとても優しいメッセージが込められた楽曲でした。
結局自分の生きていく世界を変えられるのは自分自身であるということが伝わってきたのではないかと思います。落ち込んだ時に聞くと頑張ろうという気持ちになれる一曲だと思います。
今一度聴いてみてはいかがでしょうか。