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春の歌【スピッツ】歌詞の意味を考察!一度は聞いたことがある、あのCMの曲

「テクテク」と両A面のスピッツ30thシングル「春の歌」は、2005年4月にリリースされました。

日本コカ・コーラ「アクエリアス」(2005年)、ロッテ「ガーナミルクチョコレート」(2014年)のCMソングに起用されたタイアップソングです。

11thアルバム「スーベニア」(2005年1月)、シングル集「CYCLE HIT」(2006年3月、2017年7月)にも収録され、藤原さくらさんによるカバー(映画「3月のライオン」後編の主題歌)もあります。

作詞・作曲はボーカル&ギターの草野マサムネさん、編曲はスピッツと東京事変のベース亀田誠治さんが担当しました。

今回は「春の歌」の歌詞の意味を考察します。

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春の歌 歌詞考察

スピッツ流「人にやさしく」?

重い足でぬかるむ道を来た トゲのある藪をかき分けてきた
食べられそうな全てを食べた

「春の歌」は人生応援歌であり、「始まりの歌」です。

これまで困難な道を進んできたけれど、気づけばようやく出発地点に立ったばかり。

春という始まりの季節のような新鮮さを忘れず、ポジティブに生きていこうという内容です

「春の歌」を聴くリスナーそれぞれの人生を重ね合わせることができ、さまざまな岐路に立ったときなどそっと背中を押してくれることでしょう。

こうした大前提を踏まえたうえで「スピッツというバンドの軌跡が描かれているかもしれない」という独自の深読みを展開します。

長いトンネルをくぐり抜けた時 見慣れない色に包まれていった
実はまだ始まったとこだった

1987年結成、1991年にメジャーデビューを果たしたスピッツは、インディーズ時代、パンクバンドでした。

80年代後半から90年代にかけては、LAUGHIN’ NOSE(ラフィン・ノーズ)や奥田民生さん率いるユニコーンなどのビートパンクが大ブーム。

その渦中にあったスピッツは、成功するのが困難な音楽業界(ぬかるむ道)で、ビートパンクブーム(藪)を縫うように、独自のポップロック(食べられそうな全て)を展開してきました。

ヒットに恵まれない時期(長いトンネル)を経て、「ロビンソン」(1995年4月)の大ヒット(見慣れない色)から10年。

「春の歌」でようやくスタートラインに立った気がしたのかもしれません。

「どうでもいい」とか そんな言葉で汚れた
心 今放て

春の歌 愛と希望より前に響く
聞こえるか?遠い空に映る君にも

ヒット曲を生むためには、音楽性にこだわってばかりいられない」などの葛藤から解放されたとき、音楽家は原点回帰し、音楽の初期衝動を思い出すものです。

草野マサムネさんの原点といえば、THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)の「人にやさしく」(1987年2月、1988年3月、2002年2月)から受けた衝撃。

もしかしたら「やさしい歌」という歌詞に対するオマージュを込めて、「春の歌」というタイトルをつけたのかもしれません。

「ガンバレ」という直接的な表現を使わないところは草野マサムネさんらしく、「聞こえるかい」という歌詞に呼応しているようにも思われます。

このように「君」はブルーハーツのボーカル甲本ヒロトさんのことではないかと想像してみるのもおもしろいでしょう。

初心を忘れず、前に進もう

平気な顔でかなり無理してたこと 叫びたいのに懸命に微笑んだこと
朝の光にさらされていく

スピッツというバンド名にはかわいらしい印象もありますが、「よく吠える」というパンクらしい意味が込められています。

そもそもパンクバンドとしてスタートしたので、ポップミュージック中心の音楽活動には相当「無理」があったに違いありません。

パンク(叫び)の衝動を抑えながら、ポップミュージック(微笑み)を展開してきた果てに、「春の歌」という原点回帰(朝の光)にたどり着いたとも考えられます。

「春の歌」のサウンドはポップミュージックですが、音楽の初期衝動(パンク)を振り返る歌詞によって、これまでの苦労が清々しく昇華されたのかもしれません。

忘れかけた 本当は忘れたくない
君の名をなぞる

「君」は「音楽を始めた頃の自分」や「昔から憧れていた音楽家」なども該当するでしょう。

抽象的な「根源、原点」といった概念や、リスナーの脳裏に浮かぶ誰かを当てはめることもできます。

ブルーハーツの甲本ヒロトさんとして想像を膨らませた場合、「人にやさしく」になぞらえて「春の歌」を作ったという告白にも受け取れます。

春の歌 愛も希望もつくりはじめる
遮るな 何処までも続くこの道を

「春の歌」はパンク(音楽の初期衝動や原点)、「愛と希望」はポップミュージックの象徴とも考えられます。

そう解釈した場合、1番のサビでは「ポップミュージックの前にパンクがあった」と振り返ったことになります。

2番のサビでは「パンク魂を秘めながら、改めてポップミュージックと向き合う」と宣言しているようです。

歩いていくよ サルのままで孤り
幻じゃなく 歩いていく

サルからヒトへ進化したとすると、その大きな違いは直立二足歩行するか、しないかです。

「ヒトにとって原点ともいえるサルに回帰しながらも、ヒトのように歩く」という意味ではないでしょうか。

パンク魂(原点回帰)を秘めつつ、ポップミュージック(進化)を続ける」、そんなスピッツらしい覚悟が伝わってきます。

この後に繰り返される1番と2番のサビを聴きながら、スピッツのように初心を忘れず、ポジティブに進みたいものですね。

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さいごに

「春の歌」はブルーハーツ「人にやさしく」へのオマージュではないか、という独自の深読みパターンで考察しました。

まったく的外れの可能性もありますので、参考程度にお楽しみください

大切なのは、どれほど大変な経験を積み重ねても、奢り高ぶらず、本来の目的を思い出す習慣を身につけること。

「頑張って」という応援の言葉が重く感じられるときなど、「春の歌」がそっと支えてくれるのではないでしょうか。

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