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春泥棒【ヨルシカ】歌詞の意味を考察!桜とともに散るのは私たちの命だった

ヨルシカの「春泥棒」いい曲ですよね。

出だしのアコースティックギターからさわやかで、大成建設のテレビCMにも使用されている軽快なPOPナンバーです。カラオケで歌ったら盛り上がるのではないでしょうか?

ミュージックビデオは3DCG風で、桜が印象的に使われていて美しいものになっています。

作詞作曲のn-bunaさんは、この作品で「命を桜に見立てた」と語っています。

日本の国花であり、春の短い間にだけ咲き、短い間で散ってゆく桜の潔い散り際を美しいと思う人は多いでしょう。

そのような性質から、昔から桜が散る」ことを「命の灯火が消える」表現として使用することはよく目にするように感じます。

ではどのような歌詞なのでしょうか。また何を伝えたかったのでしょうか。

歌詞とミュージックビデオから、ヨルシカ「春泥棒」の歌詞考察を行っていきたいと思います!

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春泥棒 歌詞考察!

春の終わり

はらり、僕らもう生きも忘れて瞬きさえ億劫
だから僕らもう声も忘れて さよならさえ億劫

「命を桜に見立てた」の言葉通り、歌詞からは恋人(と思われる)の残り少ない寿命を思う主人公の気持ちが表現されているように感じられますね。

花見の客も少なくなった 春の匂いはもう止む

この歌詞からは直接的ではありませんが、だんだんと体力のなくなってゆく恋人が連想されます。

春がもう終わる 名残るように時間が散っていく
あともう少しだけ もう数えられるだけ
あと花二つだけ もう花一つだけ

この歌詞は直接的な表現で桜の終わり=死の表現がされています。

死にゆく恋人を思わせる歌詞が並んでいますし、恋人視点で作られたミュージックビデオでは、飼い犬や主人公から恋人が見えていない(死んでいる?)表現が使われています。

突然消えてしまった主人公を恋人が必死に捜す表現もあります。音楽は明るいのですが、照明がおさえられたり、不穏な空気が一瞬感じられます。

では、この曲は本当に悲しいだけの曲なのでしょうか?いえ、私はそうは思えません。

なぜか。主人公が前向きになる、立ち直ったと思われる歌詞があるからです。

夏の始まり

高架橋を抜けたら 雲の隙間に青が覗いた
最近どうも暑いからただ風が吹くのを舞ってた

と、「暑い」という歌詞、「風が吹くのを待ってた」という歌詞が使用されています。

桜が咲く時期はどのような気候でしょうか。

桜が咲く三月下旬から四月上旬という季節は少し肌寒かったりしませんか?

今はコロナ禍で難しいでしょうが、花見の場所取りに新入社員がかり出され、夜桜見物等が行われたりしますが、はっきり言って「夜は寒い」です。

肌寒い季節のはずなのに暑いという歌詞がある。これはどういうことでしょうか?

花散らせ今吹くこのの嵐は
まさに春泥棒

この歌詞の通り、桜を散らせた=恋人を死なせたのは「嵐」であり、この曲のタイトルでもある「春泥棒」です。主人公が桜を散らしかねない「風が吹くのを待ってた」のはおかしくありませんか?

これは私見ですが、曲開始直後の歌詞の時期が初夏だから、です。

桜が散った後は

木陰に座る なにか頬に付く 見上げれば頭上に咲いて散る

という歌詞がありますが、「咲いて散る」ことが一瞬で終わるわけがありませんから、主人公の桜に対する回想だと思われます。

すなわち、桜が散った後の話です。

春の匂いはもう止む 今年も夏がくるのか

と続いているので、少なくとも春先ではありませんね。

歌の終わりで桜が散った=恋人が亡くなった時期=春よりも後の初夏の時期だと思うのです。主人公は初夏に「風が吹くのを待ってた」のです。

私がこの曲の歌詞とミュージックビデオを見た際に感じたのは、やはり桜が散ることと人間の人生を重ねているのだなと感じました。

しかし、自分だったら人間の人生を奪うものとして、恋人を奪った悪しきものとして「春泥棒」と曲のタイトルにつけるだろうか?と考えました。

作詞作曲のn-bunaさんがこの「春泥棒」という曲にマイナスでシリアスなイメージを持っていたとしたら曲調が終始明るい曲にしなかったと思います。

つまり、「春泥棒」に悪いイメージではなく、前向きな気持ちを表していたのではないかと考えました。

恋人を亡くした主人公の進む道は?

高架橋を抜けたら 雲の隙間に青が覗いた
最近どうも暑いから ただ風が吹くのを待ってた

「風が吹くのを待ってた」イコール「恋人の死から立ち直り、前向きになるきっかけを待っていた」と考えられるのです。

ミュージックビデオでも桜の情景から一転、最後はあたり一面新緑の風景となり、主人公は犬を連れ恋人の元を去ります。

そして最後の歌詞は「春仕舞い」です。

恋人の死から主人公は立ち直ったのです

そして歌詞前半の回想の中で、

木陰に座る 何か頬に付く 見上げれば頭上に咲いて散る

という歌詞の通り、完全に恋人を忘れたわけではない、見上げればいつでも桜を見られると、一緒に生きてゆく姿勢が伺えます。

美しい桜が散っても、初夏の太陽、あおあおとした緑が美しい季節がやってくる、だから悲しくないよね、と言うメッセージもミュージックビデオから感じられます。

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さいごに

ヨルシカ「春泥棒」の考察、いかがだったでしょうか?

曲調はPOPで聞きやすく、難しい展開もないので非常に聞きやすい曲だと思います。一方で桜と人の人生という二重のテーマが隠されていて、非常に考えさせる歌詞となっています。

またミュージックビデオの桜が美しく、一シーンごとに意味がありそうで目が離せず、考察をより奥深いものにしてくれています。

結成2017年、メジャーデビュー2019年の非常に若いバンドですが、これからの活躍に目が離せないですね。