RADWIMPSは、Vo.Gt 野田洋次郎 Gt.桑原彰 Ba.武田祐介 Dr.山口智史からなる4人組バンドです。
彼らの楽曲のほとんどが”ノンフィクション”であると言われていて、作詞作曲を担当している野田さんが実際に経験したことをもとに書かれているそうです。
彼らの楽曲はバンドらしい『前前前世』や、中毒性の高いラップ調の曲『DADA』、バラード調の曲『告白』など曲のジャンルもさまざまです。
映画「天気の子」
映画「天気の子」は、映画「君の名は。」で大ヒットを記録した新海誠監督の最新映画です。
この映画の公式サイトで紹介されているあらすじは
というもの。
公開された年の夏休み映画ランキング3週連続1位を獲得し、公開18日間で、なんと興行収入60億円を突破しました。
映画館で何度も観たという方も多いのではないでしょうか?
そんな話題沸騰中の映画「天気の子」の主題歌であるRADWIMPSの『大丈夫』。
新海誠監督はこのようにコメントを残しています。
『大丈夫』という曲に、映画のラストシーンに込めたかったことがすべて入っていた
僕はもう、帆高や陽菜の側じゃなく、彼らを見守る須賀というキャラクターと同じ大人です。
それでも帆高や陽菜に寄り添いたい。激しすぎる、まぶしすぎる、痛すぎる若い感情を物語のエンジンにして、10代や20だしの観客に『これは自分たちの映画だ』と思えるものを届けたい。
世界はこんなになってしまった。
でも、なんの証拠もないけど『大丈夫だ!』と若者には言ってほしい。
僕もそれを聞きたい。そんな思いを込めました
ストーリーの要の部分を歌っているため、映画のあらすじと絡めて曲について、見ていきましょう。
大丈夫 歌詞考察
世界を救う子供
この楽曲は、イントロもなく歌と伴奏が同時に始まります。
映画の主人公である「帆高」と「陽菜」を軸に考察していきます。
「水の中」という設定は映画のストーリーに由来しています。
「時の進む力」つまり時間が進むこと、それは誰も逆らうことはできないものです。
「足もつかぬ水底」は、足がつかないくらい深くところにいる焦りや不安感。
そんな中、もがきながら必死に「今」を生きようとする2人が思い浮かびます。
「帆高」は家出をして、自分が夢見た仕事をするわけでもなく、ただただ毎日を過ごしていました。
「僕はただ流れる空に横たわり」と流れるように生きていることを描写しています。
「世界」という大きな言葉と、対照的な「君の小さな肩」
「君」というのは「陽菜」で「僕」というのは「帆高」のことでしょう。
そうすると、「陽菜」の肩に世界が載っている、世界の命運が「陽菜」にかかっているという意味になります。
その点を理解しているのは「僕にだけ」つまり「帆高」だけということ。
彼女の能力を使うたび、自身が犠牲になるのを目の当たりにしています。
僕と君に向けられた言葉
映画の中でも、自分が消える前に残された人の身を案じている点からも彼女が利他的な思いを持っていることがわかります。
「帆高」が言った「大丈夫?」という言葉。
彼女を優先させたい気持ちが込められた咄嗟の一言だと考えられます。
「安い夢」とは、くだらない夢を表す際に使われています。
「帆高」は日々の生活の難しさや不甲斐なさを感じていますね。
この部分は1番と歌詞が一部変わっていますね。
映画「天気の子」では「君」は東京の命運を担っている設定です。
2人の「大丈夫?」という言葉でお互いを確認しています。
繰り返す「大丈夫」
この部分がこの曲の要となります。
「陽菜」が能力を使わないと、雨が降り続く毎日になり、災害レベルとなるほどでした。
僕が「大丈夫」とかけた言葉には相当な覚悟が込められています。
カッコのついた「大丈夫」と、カッコのついていない大丈夫。
ここで書き分けられている意味はなんでしょうか。
大丈夫という言葉の意味は「安心できる様子」ということ。
カッコのついていない 大丈夫 は、「陽菜」が安心してやっていけるということ。
でも実際はカッコのついた「大丈夫」になりたいと思っています。
「陽菜」の芯の部分になり切りたい、「大丈夫」そのものになりたいということなのでしょう。
意味が深すぎて、素敵な考え方ですよね。
映画を通して「帆高」は一人前の大人になるよう成長しています。
その場しのぎの慌ててきいた「大丈夫?」と言うのではなく、自分も一緒に成長していきたいと思っていることがあらわれています。
「僕は今日から君の 「大丈夫」だから」と言う最後のフレーズ、素敵です。
僕が君を守るからと言う意思がよく伝わってきます。
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さいごに
相手を思いやる気持ちが伝わってくる歌詞でしたね。
RADWIMPSの今後の活動にも、期待していきたいと思います。
「あの光の中に、行ってみたかった」高一の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。
しかし、生活はすぐ困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日振り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟と二人で明るくたくましく暮らすその少女:陽菜
彼女には、不思議な能力があった・・・