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ばかじゃないのに【ずっと真夜中でいいのに。】歌詞の意味を考察!恋に悩む若者のリアルな心情とは!

今回は2021年7月にリリースされた12作目「ばかじゃないのに」の歌詞を考察していきます!

「ばかじゃないのに」はボーカル・ギターを担当するACAねさんが作詞作曲を手掛けました。

前作「あいつら全員同窓会」のリリースから約2週間ぶりという早さでリリースされた「ばかじゃないのに」はアニメ制作会社「MAPPA」の設立10周年アニバーサリームービーのコラボ楽曲として使用されています。

『呪術廻戦』などの作品を手掛けたMAPPAのコラボ楽曲として、作品と視聴者と共に歩んできた10年間に感謝の想いを込めたそうです。

では早速歌詞の考察を始めていきましょう!

ばかじゃないのに 歌詞考察!

恋に悩む若い主人公

「これは二十歳じゃない」「作業着」という言葉から、主人公は成人していない若者であると思われます。

「お線香の匂い」や「扇風機」は夏を想像させますね。

作業着でアルバイトをして帰ってきた主人公の様子を描いているようです。

その主人公は扇風機を前に1人で嘆いています。「ふと会えない人を思い浮かべてた」という歌詞から、どうやら恋人か好きな人に関して悩んでいるようです

「急な矛盾」というのは好きな人に対して突然嫌いな部分を垣間見たことを表現しています。

そのような矛盾を抱えるのは初めてだったのか、受け入れられない様子です。

「色の濃い野菜ばっかり湯掻いてた」というのは2人の1番楽しかった時期ばかりを思い出してしまうのでしょう。

またこの時期のことを「ばっかり」と否定的に表現していることから、楽しいこと以外、喧嘩や上手くいかないことは見て見ぬ振りをしていたようです。

「声があるのにいつもどうして」と今でもあの頃の声が聞こえるほど鮮明なのに、2人の心の距離は縮まらない様子が想像できます。

恐らくもう2人の関係は終わってしまっているのでしょう。

後悔と感謝が混じった感情

「言っとけばいいのに ばかじゃないのに」というのはこのサビの前に楽しかった時期ばかりを思い出し、喧嘩や上手くいかないことは見て見ぬ振りをしていたことへの後悔の表れです。

気になったことがあったら言っておけば良かった。恋人が別れる理由としては在り来りですが、主人公は「僕にとっては」と敢えて述語を明確にせず、言葉に表せない苦悩を表現しています。

また「君を思い返す日々だけで過ごしていける?」と恋人がいないこれからを不安に思っているようです。

一緒にいた時間は一瞬でしたが、強く惹かれあっていた2人。もちろん別れたことを後悔はしていますが、それだけ本気になれる相手と出会えたこと、自分と一緒にいてくれたことに対して「ありがとう」と感謝もしています。

「僕に残ってる」のはではなく「引き摺る温もり」であり、ショックもありながら2人でいた時間を大事に思っているようです。

別れを考える「わたし」

2番に入り、「僕」だった一人称が「わたし」に変わっています。

1番の少なくともサビ部分は彼氏の視点でのことであり、2番は彼女視点ということでしょうか。

「それはわたしじゃない」というのは彼と一緒にいた自分は本当の自分ではなく、演じた自分だったことを示しています。

「傷つけないさよならを靴に石入っても歩き考えてた」とどうやって別れを伝えるかということばかり考えていた様子です。

彼は将来のことをよく話すけれど、「わたし」は先を考えずに今を楽しんでいる。考え方が噛み合わず、少しずつ2人の関係はぎこちなくなっていきました。

「この先どうする」と聞いてくる彼に対して「どうしようわからない」と答えるわたし。

彼はこのやりとりで溜息をついていますが、「わたし」はそれで安心しています。これは考え方が合わず、別れたいと思っている心情の表れです。

少しずつ嫌な部分が目に入るようになったことが受け入れられず、それを言い出すこともできなくてストレスが溜まっていく一方の「わたし」。

このような状態になってからは2人でいることが好きでいるわけではなく義務になってしまい、関係性としては終わりを迎えていたと「わたし」は思っています。

それでも何も言い出せず普段通り2人でご飯を食べる。関係が終わりを迎えるカップルのリアルな情景が描かれていますね。

別れた後悔が強く出る

2番のサビでは1番とほぼ同じ歌詞ですが、最後の2行のみ変更されています。

これは1番と違って彼女視点で描かれているからでしょうか。そうであれば、彼女側も主人公の彼と同じ感情で後悔しています。

一人称が「僕」なのはリズムの都合か、もしくは主人公と全く同じ感情であることを表現しているのかもしれません。

「これ以上求めた贅沢な悲しみ」というのは、自分のことを大好きな彼を自分から振ったのでしょう。

それで悲しみを覚えるのは贅沢な悩みですが、その感情をどうすることもできない様子が描かれています。

まだ整理がついていない終わった恋

まだ相手の着ていた服が残っているのか、それを畳む主人公。その瞬間に別れたときのことが思い出されます。

どんなカップルでもお互い終わりが近いとわかっていると喧嘩も減るもの。実際にこの2人は最後の最後には仲良くしていたようです。

そしてお互い自分が相手を好きという気持ちよりも相手が自分のことを好きな気持ちの方が大きいという優位な関係に立とうとしていたのでしょう。

結局お互い相手のことが大好きだという気持ちでありながら、お互いそうでない体を装っていたようです。

「さよなら ばっか だよ」という歌詞から、主人公は過去にもそのような失敗で別れを繰り返していることが想像できます。

相手と離れて生きていく決意

ここでラストサビに入ります。1番のサビとほとんど同じ歌詞ですが、唯一違う点は「君を思い返す日々で過ごしていける」の部分に1番では「?」がついていたのですが、ラストサビではついていないという点です。

これは相手と離れて生きていく決意をしたことを表現しています。

思い出としてはもちろん良いもので未だに鮮明に思い出せるものですが、もう離れてしまった相手とは決別して生きていくという意志が感じられます。

冒頭で「これは二十歳じゃない」と大人でないことを嘆くような表現がありましたが、曲の最後では主人公は少し大人になったのかもしれません。

さいごに

「ばかじゃないのに」は特別悲しい恋や悲惨な心情を描いているわけではなく、話自体はよくあるカップルの別れた後の様子でしかありません。

しかし言ってみればお互いの気になるところを言い合えずに別れてしまう子どものような恋愛であり、それを「二十歳じゃない」と表現しているのかもしれません。

また誰しもそのような恋愛を通して一生添い遂げられる相手を見つけたり、それまでと違った恋愛観を持つように成長していきます。

そんな誰もが通る道をリアルな心情を用いて描写したことで年齢層を問わず共感を集めていくことでしょう。

色んな感情に振り回されるカップルをリアルに描いた「ばかじゃないのに」。今後も色んな人に共感され、愛される曲を生み出していく「ずっと真夜中でいいのに。」に注目です!