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雨のち晴レルヤ【ゆず】歌詞の意味を考察!朝ドラ「ごちそうさん」主題歌

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ドラマのテーマ「食・命・愛」はどのように反映されているのでしょうか。

ゆずの「雨のち晴レルヤ」はNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」(2013年9月~2014年3月)の主題歌。

篠笛(しのぶえ)奏者・佐藤和哉さんの「さくら色のワルツ」(三拍子)が原曲(モチーフ曲)で、間奏のドヴォルザーク「新世界より」(四拍子)や和テイストな演奏が印象的です。

北川悠仁さんが作詞・作曲、佐藤和哉さんが作曲、2人組音楽プロデューサーユニットCHRYSANTHEMUM BRIDGE(クリサンセマム・ブリッジ)とゆずが編曲・プロデュースした「雨のち晴レルヤ」の歌詞の意味を考察します。

ドラマ「ごちそうさん」の概要

脚本家・森下佳子さんによる書き下ろしドラマ。

洋食屋で生まれ育った食いしん坊の東京娘・卯野め以子(杏さん)が、下宿生の大阪男・西門悠太郎(東出昌大さん)と恋に落ちて嫁ぎ、食い倒れの街・大阪で激動の大正・昭和時代を生き抜く、「食・命・愛」がテーマの夫婦のラブストーリーです。

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雨のち晴レルヤ 歌詞考察!

「晴レルヤ」は「ハレルヤ」?

突然 偶然 それとも必然
始まりは気付かぬうちに

ドラマのテーマ「愛」が描かれています。

め以子と悠太郎は「突然」出会い、「偶然」が重なって再会。

出会った当初はお互いに好印象を抱かなかった2人が恋に落ちたのは、後に夫婦となることを踏まえると「必然」だったとも言えるでしょう。

予報通り いかない模様
そんな時こそ 微笑みを

帝大生(現・東大生)で理屈っぽい悠太郎にとっても、恋は理論通りにはいかないもの。

予想通りとは限らない恋模様から、思い通りにはならない現実や人生を想像させ、天気になぞらえています。

ごちそうさん」とは、太平洋戦争直前の食料不足のなか近所にステーキを振る舞ったことからつけられため以子のあだ名であり、炊き出しのことです。

戦争という悲しい出来事が起きても、笑顔を絶やさず生きていこうという強い意志が読み取れます。

ポツリポツリと町の色 変わってゆけば
傘はなくとも雨空に 唄うよ

雨が降ったとき、傘を持っていなくても、歌おう」という話です。

ドラマの内容を踏まえると「雨が降るように戦争が日常に影響を及ぼすようになり、傘などの物資や防御手段はなくなっているけれど、歌おう」とも受け取れます。

どんな君でも アイシテイル
顔を上げてごらん 光が照らす
涙の河も 海へと帰る
誰の心も 雨のち晴レルヤ

1番のサビです。

め以子も悠太郎もそれぞれ波乱万丈な人生を送りますが、ドラマから離れて現実に置き換えてみても、長い年月を共に過ごす夫婦や恋人同士にはさまざまな状態があります。

暗く沈んでいるときも、明るく楽しいときも、固い絆で結ばれている2人。

どれほど涙を流しても川が海へと帰着するように、家に帰ってご飯を食べると気持ちが晴れるよ」という夫婦愛や家族愛や人間愛、自然や命や心の循環も想像できます。

「晴レルヤ」にはユダヤ教・キリスト教で用いられるヘブライ語の祈りの言葉「ハレルヤ」もかかっているでしょう。

「神(主・ヤハウェ)をほめたたえよ(賛美せよ)」という意味ですが、「賛美する」とは「讃美歌を歌う」ことでもあるので、「祈り、歌おう」とも解釈できそうです。

すべては循環している

大空に飛ばした靴 占った明日の行方
描いてた未来じゃないが
君がいるかけがえのない日々 それは奇跡

「靴飛ばし、下駄占い、明日天気、天気占い」などと呼ばれる子供の遊びです。

国分太一さん(TOKIO)主演の映画「しゃべれども しゃべれども」(2007年5月)の主題歌「明日天気になぁれ」(8thアルバム「WONDERFUL WORLD」収録)も連想できるかもしれません。

戦後の闇市で、子供たちが自立できるように靴磨きの仕事を斡旋した、め以子の幼なじみで肉屋の泉源太(和田正人さん)の姿も重なりそうです。

ポツリポツリと呟いて 伝えてくれた
風に紛れてこの胸に 届くよ

大学卒業後、大阪の市役所・建築課に勤めた悠太郎は、太平洋戦争中に職を失い、陸軍の軍属として満州へ行くことになります。

その話をめ以子になかなか切り出せなかった悠太郎。

雨が降り出すように、離れ離れという悲しい状態が始まります。

何があっても そばにいるよ
君と待っていたい 昇る朝日を
さらば 手を振ろう 哀しみ達に
時は流れて 笑顔になれるよ

2番のサビです。

源太のプロポーズを断り、悠太郎の帰りを待つめ以子が連想できます。

「~なれるよ」は「~晴レルヤ」と韻を踏んでいるので耳に心地いいですね。

どんな君でも アイシテイル
顔を上げてごらん 光が照らす

何があっても そばにいるよ
君と待っていたい 昇る朝日を
涙の河も 海へと帰る
誰の心も 雨のち晴レルヤ
雨のち晴レルヤ

ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」第2楽章「ラルゴ」(Largo)は、後に作詞・編曲が加わった「家路」や「遠き山に日は落ちて」といった合唱曲・童謡・愛唱歌として日本に広まりました。

そんな下校の音楽としても親しまれている間奏に続くラスサビです。

1番のサビの間に、2番のサビの前半が挟まり、最後にタイトルと同じフレーズが追加されています。

誰もが愛される存在で、希望の光に照らされている。自然も命も心も、何もかも循環しているから、家に帰ってご飯を食べて歌おう」という壮大なメッセージソングでした。

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さいごに

「雨のち晴レルヤ」は2013年11月にリリースされた、「守ってあげたい」と両A面の39thシングル。

蜷川実花さんが撮影したジャケット、監督を務めたMV(撮影協力:蜷川幸雄さん)も話題で、「第64回NHK紅白歌合戦」(2013年12月)でも披露されました。

12thアルバム「新世界」(2014年2月)、ベストアルバム「ゆずイロハ 1997-2017」(2017年4月)にも収録されています。

佐藤和哉さんの篠笛、秋山璃帆さんのトランペット、ゆずのアコギ、保本真吾さん(CHRYSANTHEMUM BRIDGE)のエレキギターが印象的ですが、テレビ番組では北川悠仁さんが鍵盤ハーモニカ(ピアニカはヤマハの商標名)を演奏。

また、アウトロでかもめ児童合唱団と合唱しているMV版と、合唱してないシングル・アルバム版という違いもあるので、聴き比べてお楽しみください。

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