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あいつら全員同窓会【ずっと真夜中でいいのに。】歌詞の意味を考察!同窓会は何を比喩してる?

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今回は2021年6月にリリースされた11作目「あいつら全員同窓会」の歌詞考察をしていきます!

「あいつら全員同窓会」はボーカル・ギターを担当するACAねさんが作詞作曲を手掛けました。

オンラインRPG『PSO2ニュージェネシス』のコラボ楽曲、及び音楽ストリーミングサービス「Spotify」のプレミアムTVCMソングとして使用されています。

では早速歌詞の考察を始めていきましょう!

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あいつら全員同窓会 歌詞考察

忙しく満足できない日常

思い通りに起きれない
急いで飲み込む納豆巻き
当たり障りのない儀式みたいな
お世話になってます
手帳開くともう過去
先輩に追い越せない論破と
明る日も来る日も 道草食って帰るが贅沢

冒頭から「思い通りに起きれない」「急いで飲み込む納豆巻き」と慌ただしい朝の様子が描かれています。

また「当たり障りのない儀式みたいな」という歌詞から、この主人公は淡々と日常を繰り返していて満足していないような印象を受けます。

「手帳開くともう過去」という歌詞からも、なんとなく一日が終わっていく無情感が漂っています。

道草を食って帰ることが贅沢に感じている主人公は、やはり現状に満足していないのでしょう。「もう嫌だ」と思っているようにも感じられます。

もうダンスダンスダンス 誰も気づいてない
ジェメオスよりもゆうもわな落書きに
もうステイステイ捨てる 下積み正義
嫌味に費やすほど人生長くないの

「ジェメオス」とは、家族や政治をテーマにした壁画を多く描いている、サンパウロ出身のストリートアーティストユニットであるOs Gemeos(オス・ジェメオス)のことです。

主人公がダンスをしたり、ジュメオスのようにカラフルでユーモアに溢れた壁画にも気づかないような忙しい日常に人々がいることを揶揄しています。

しかし現状に満足していない主人公は、「嫌味に費やすほど人生長くないの」とこの現状から抜け出したい願望を持っているようです。

世間のイメージからの解放

どうでもいいから置いてった
あいつら全員同窓会
ステンバイミー自然体に
シャイな空騒ぎ
ねばった戦績 飛んでった
なりたい自分に絡まる電柱
ぼーっとして没頭して
身勝手な僕でいい

同窓会と言えば一緒に卒業した同期が集まるものですが、その「あいつら」を全員置いてきてしまっています

これは昔からの自分へのイメージに囚われることなく自己表現をしたい主人公の感情が表されています。

「ステンバイミー自然体にシャイな空騒ぎ」という歌詞は自分へのイメージに囚われて生きている人々を表現する痛烈な皮肉になっています。

また「ねばった戦績飛んでった なりたい自分に絡まる電柱」は今までの仕事などで自分が積み上げてきたものを全て捨ててなりたい自分になろうとする主人公が表現されています。

電柱が絡まっているのは、それでも今までの自分がなりたい自分になることを邪魔するのでしょう。

この「ねばった」「電柱」という単語からは冒頭に登場した納豆巻きが連想されますね。もしかすると納豆巻きなりたい自分になることを邪魔する今までの自分を指していたのかもしれません。

このサビ部分最後の「ぼーっとして没頭して 身勝手な僕でいい」という歌詞からも、今までの自分なんかどうでもよくて、なりたい自分になることだけを考えるんだという主人公の強い意志が感じられます。

どうでもいいから置いてった
あいつら全員同窓会
ステンバイミー自然体に
シャイな空騒ぎ
ねばった戦績 飛んでった
なりたい自分に絡まる電柱
ぼーっとして没頭して
身勝手な僕でいい

そしてサビ部分をもう一度繰り返しています。

これは今まで溜まっていた不満が爆発し、自分にも言い聞かせるようになりたい自分になる決意を表していると思われます。

現代社会への批判

会っても癒えない世界で
匿名の自分になって
誰を批判しなくたって
発散できる言葉探してる
Hip hopけって
濃いめの愛闇拭って
誰を批判しなくたって
発散できるファッション探してる

2番冒頭の歌詞前半は、SNSやインターネット掲示板で匿名で誰かを叩くという行為に対し、匿名だからこそもっと良い方向に使うべきだという批判に取れます。

またインターネットを使って誰かを批判することでストレスを発散するような世の中がそもそも悪いと思っていることが「会っても癒えない世界」という歌詞からわかります。

そして後半部分は容姿やファッションに対してやたらとマナーに厳しい社会への批判と取れます。

また容姿やファッションに対して「誰を批判しなくてたって発散できるファッション探してる」という歌詞から、ここでいうファッションは服装などのことだけではなく、その人の雰囲気や空気感なども指しています。

平凡でも変わっていきたい

どんな名言も響かない僕から
何も生まれはしないけど
目に見える世界が全てじゃないって
わかりたかっただけ

「どんな名言も響かない僕から何も生まれはしないけど」というのはこの主人公が自分を平凡な人間だと思っていることを示しています。

偉人が残した名言を聞いて行動を変えるような意識の高い人物ではありませんが、それでも「目に見える世界が全てじゃないってわかりたかっただけ」と自分の思うように一歩踏み出した姿が思い浮かびます。

どうでもいいから置いてった
あいつら全員同窓会
ステンバイミー自然体に
シャイな空騒ぎ
ねばった戦績 飛んでった
なりたい自分に絡まる電柱
ぼーっとして没頭して
身勝手な僕でいい

そして再度サビに入ります。1番は自分視点からなりたいように変わる自分を描いていましたが、2番は同じ歌詞でありながらサビより前の部分が社会的な視点になっていることで、主人公が変わろうとする理由をもう一つ説明しています。

どうでもいいから置いてった
あいつら全員同窓会
ステンバイミー自然体に
シャイな空騒ぎ
ねばった戦績 飛んでった
なりたい自分に絡まる電柱
ぼーっとして没頭して
身勝手な僕でいい

この2番でもサビを繰り返し歌っています。これは社会的に見ても自分がなりたい自分に変わっていくことが必要だと強く感じた主人公の心情を表現しています。

誰かからの批判で傷ついたことが変わる動機に

誰かを けなして自分は真っ当
前後を削った一言だけを
集団攻撃 小さな誤解が命取り
あんたは僕の何なんだ
そんなやつに心引き裂かれたんだ
想像は想像でしかないし
粘り強いけれど打たれ弱いし
心臓を競走する前に

この部分は主人公が今までの自分からなりたい自分に変わろうとした直接的な動機を説明しているようです。

上司なのか先輩なのか、もしくは匿名の誰かなのか、自分が言い返せないような人に誤解を招くような言葉足らずな批判を受け、傷ついた主人公の様子が描かれています。

「想像は想像でしかないし」というのは批判された相手に言い返し、言い負かす自分を想像でもしたのでしょう。しかしそれは現実にならないことを理解しています。

粘り強いけれど打たれ弱い主人公は、些細な言葉で少しずつ傷ついています。その心の傷が心を抉り切る前に変わることを決断した主人公の様子がわかります。

どうでもいいから置いてった
そうでもないから飛んでった

ここでサビの1フレーズが繰り返されます。

この前の部分で変わることを決断した主人公。「人のイメージに囚われたくない」と考えて思い切って今までの自分を捨ててみると、思ったより今までの自分は捨てても良いようなどうでも良いものだったという主人公の心情が伺えます。

どうでもいいから置いてった
あいつら全員同窓会
ステンバイミー自然体に
シャイな空騒ぎ
ねばった戦績 飛んでった
なりたい自分に絡まる電柱
ぼーっとして没頭して
身勝手な僕でいい

そしてまたサビが繰り返されます。これだけ繰り返すのは、やはり自分に言い聞かせている部分もあるのでしょう。

もしかしたら主人公は心の奥底では「どうでもいい」と思っていないのかもしれません。

どうでもいいから置いてった
あいつら全員同窓会
ステンバイミー自然体に
シャイな空騒ぎ
ねばった戦績 飛んでった
なりたい自分に絡まる電柱
ぼーっとして没頭して
身勝手な僕でいい

ここでさらにサビが繰り返されます。

ここまで来ると自己暗示をかけているようなレベルで自分に言い聞かせているように思えます。

それほどなりたい自分になることは主人公にとって大きな決断だったのでしょう。

疲れてしまっている主人公

お疲れ様です 風邪気味です
冗談なのか本心なのか わからなすぎ問題
了解も災害も 大嫌い
夜道歩き 孤独に浸ったり
変なパジャマの人と目が当ったり
それだけの時間を増やしたい
それでも夜道は風邪ひくよ

「お疲れ様です 風邪気味です 冗談なのか本心なのか わからなすぎ問題」という歌詞は、自分が休みの連絡をしているもののそれが自分でも本当なのかどうかわからない様子を表現しています。

「了解も災害も大嫌い」というのは仕事をしていても嫌だし、災害で仕事が休みになっても「休みが嬉しい」と思うことが嫌いか、或いは災害でも出勤しなければならないブラック企業で働いているか、どちらにせよ今している仕事が相当嫌になっている様子です。とにかく自分にのしかかっているものが全て嫌なのでしょう。

夜道で孤独に浸ったり、夜に出歩いている変な人と出会うような自分の好きな時間を増やしたいという願望が如実に表れています。

人の ダメなとこばっか 見つけて
指摘して、自分棚に上げすぎ
心と体終わってく
こんな自分そんな身分じゃない
言い切れることはない
いい切れたことは自分に言い聞かせてること
また笑い転げられるのさ あばらの骨が折れるまで

この部分は今までのように些細な言葉で傷ついて体と心が壊れていくような自分じゃない、と自分自身を奮起させているようです。

「言い切れることはない」というのは自分に向けられた批判に対し、「それが本当にそうだとは限らないじゃないか」と自分を励ましていると解釈できます。

そしてその後に「いい切れたことは自分に言い聞かせてること」とあります。「自分に言い聞かせてること」というのはサビ部分のことでしょう。

この前の歌詞では「言い切れること」と表記されているのに対し、ここでは「いい切れたこと」とひらがな表記に変更されています。これは「言い切れた」と「良い切れた」がかけられているものと思われます。

「言い切れた」のはなりたい自分になることが今の自分にとって最適であること、そして「良い切れた」ことは今までの自分へのイメージや、周囲からのイメージに囚われて生きている人との関係を切って捨てたことが良かったと思っている心情と考えられます。

このように自分に「なりたい自分になる」と言い聞かせ、それまでのイメージや人間関係を切ったことで主人公はまた「笑い転げられる」ようになります。

最後の「あばらの骨が折れるまで」というのはどうしようもなく失敗するまでなりたい自分になることを追求するという主人公の覚悟であると考えられます。

全体を通して現代社会に不満を抱いていながらも、「もっと自分を表現していこう」と前向きなメッセージを伝えている曲になっていますね。

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さいごに

タイトル「あいつら全員同窓会」というのは他人からのイメージに囚われ、そのイメージ通りに生きていることでストレスが溜まり匿名で誰かを批判することでしかストレス発散ができない現代人を揶揄した言葉でした。

これだけ社会風刺のような要素が詰まっていながら、ポップな曲調と前向きなメッセージで暗い印象を全く与えません。

扱っているテーマに対して全く違う表情のメッセージを伝えることができるずっと真夜中でいいのに。の今後の活動にも期待が膨らみますね!

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