この記事では、大人気ロックバンド・ヨルシカの魅力を紹介します。
あの伸びやかな声の正体は一体?
大人気ロックバンド ヨルシカとは?
ヨルシカとは、コンポーザー・n-buna(ナブナ)と、ボーカル・suisによる2017年に結成された男女2人組ロックバンド。
n-bunaは作詞作曲と編曲、ギターを担当。一方のsuisは全曲のボーカルを務めています。
結成は、n-bunaのワンマンライブにsuisがボーカルとして参加したことがきっかけ。
「作者が作品より前に出ないようにしたい」という思いから、2人とも素顔や詳細なプロフィールを明かしていないのも特徴です。
ロックバンドとして活動していますが一般的な「バンド」とは少し異なり、n-bunaは「ヨルシカ自体も一つの作品」と語っています。
バンド名「ヨルシカ」は、1thアルバム「夏草が邪魔をする」に収録された「雲と幽霊」の歌詞の一節”夜しかもう眠れずに”から由来しています。
また、ヨルシカのロゴマークのデザインは目のようで印象的。
実はこのデザインは、月と月が向き合っているほか、時計の針が6時を指しており「夜から6時」という意味があるのだそうです。
2017年に結成したにもかかわらず、そののびやかで豊かな歌声と世界観で多くの人を魅了したヨルシカ。
2018年に発売したアルバム「負け犬にアンコールはいらない」はオリコン5位を獲得。
2019年にはファンクラブ『ヨルシカ smartphone site 「後書き」』も設立しています。
結成わずか4年で、現在では様々なCMや映画などとタイアップ。
どこか非現実的でありながらも、懐かしさを想起させる楽曲たちに若者を中心としたリスナーは夢中なのです!
ヨルシカのおすすめ曲10選!
ここからはヨルシカのおすすめ曲を紹介していきます。
各曲ごとに違う表情を見せる、豊かな世界観を歌うヨルシカの魅力に迫ります。
だから僕は音楽をやめた
ヨルシカファンの中でもっとも人気な楽曲「だから僕は音楽をやめた」。
夢をあきらめた人の目線を、タイトルからも分かるような文学的センスの高い歌詞で歌った楽曲。
ずっと抱いていた諦めきれない夢を持て余す鬱々感を、颯爽たる美しさで歌い上げたこの曲は、”あんたのせいだ”と希望が見つからないのに、なぜか救われてしまうような魔力を持っています。
『だから僕は音楽をやめた』はヨルシカのファーストアルバムのタイトルでもあります。
音楽を辞めることにした青年エイミーの葛藤を表したのがこの楽曲で、アルバム全体を通じてエイミーが”エルマ”へ向かうという緻密な設定に仕上げられています。
ちなみに”エルマ”とは、 『だから僕は音楽をやめた』 の続編として書き下ろされたコンセプトアルバムのタイトルでもあります。
ただ君に晴れ
ヨルシカと言えば、情景描写がとても美しく秀逸です。
それを強く思い知らされるのが「ただ君に晴れ」。
言葉にできないうっとうしさ、惨めな気持ち、ひたすらに胸に満ちる青春独特の不快感を表現しつつも、suisの声がそれらを美しく拭ってくれます。
”追いつけないまま大人になって”
”俯いたまま大人になった”
繰り返されるこれらの歌詞。
子どもと大人の境界線なんて実はあまりないのかもしれません。
そんなやりきれない思いを抱える大人の私たちも親近感を抱ける楽曲。
雨とカプチーノ
雨の降っている外を窓から覗くようなゆるやかな気持ちにさせてくれる「雨とカプチーノ」。
雨の陰鬱さと、カプチーノの湯気。休日を彷彿させるメロディの上には、答えの見つからない主人公の葛藤が表現されています。
”生き方一つ教えてほしいだけ”
とても大きな疑問を抱えながらも、日常を送っていく主人公のありきたりな毎日がどこか親近感を抱かせます。
雨の日に部屋で聞きたくなるような穏やかな楽曲です。
言って。
手書きの独特なキャラクターが現実世界に登場するMVの「言って。」
「君」にまつわる過去を悔やむ楽曲として、切なさがぎゅっと詰まった一曲です。
言葉少なな「君」の本当の姿とは?主人公が「言って。」と求めてしまう理由は?
suisの歌声のみずみずしさとは、程遠い切ない歌詞を読んでじっくり味わってみてください。
大事な誰かを喪失した人にとっての、代弁ソングになるかもしれません。
負け犬にアンコールはいらない
今までのヨルシカの楽曲とは少しテイストの異なるアップテンポな楽曲「負け犬にアンコールはいらない」。
セカンドミニアルバムのタイトルにもなっています。
「私にはできない!」と自己を蔑んでしまうことはないでしょうか?
そんなこわばった心、自虐的になっているメンタル。
そこに一筋の光を差し、背中を押してくれる楽曲です。
盗作
美しいものへの飽くなき欲求を描いた「盗作」。
「俺は、音を盗む泥棒である。」
そうヨルシカが語るように、主人公が、その綺麗さや美しさに圧倒され、次々に「音」を盗んでいくというストーリー性の高い楽曲に仕上がっています。
”まだ足りない まだ足りない”
そう繰り返す歌詞には、ヨルシカ自身が世界一で圧倒的な音楽を求めているようにも感じられます。
夢を追いかけている道の途中の人にはぜひ聴いてほしい一曲です。
春泥棒
大手建設会社・大成建設のCMのにも起用された「春泥棒」。
このCMを通して「この声は誰?」とヨルシカを初めて知った人は多いのではないでしょうか?
春風のなかを颯爽と過ぎていく風を感受できるような爽やかな楽曲です。
n-bunaは「春泥棒」の制作について、こう語っています。
”春の日に昭和記念公園の原に一本立つ欅を眺めながら、あの欅が桜だったらいいのにと考えていた。あれを桜に見立てて曲を書こう。どうせならその桜も何かに見立てた方がいい。月並みだが命にしよう。花が寿命なら風は時間だろう。それはつまり春風のことで、桜を散らしていくから春泥棒である”
春風を「春泥棒」と表現する、ヨルシカならではの独創性が息づいています。
”はらり僕らも息を忘れて 瞬きさえ億劫”
というサビの歌詞は、尊い何かを追いかけて息つく暇のない切羽詰まったイメージも膨らみます。
ここまで身体性をこまかく描写した歌詞は類を見ません。ヨルシカの唯一無二性が垣間見れます。
風を食む
メロウな雰囲気が漂うMVが美しい「風を食む」。
「タイムカード」「テレビ」—冒頭から現代社会の私たちの生活を歌っているように思えますが、さびは古語が使用され、大きなふり幅のある時間軸を持っているのが魅力。
ヨルシカの表現力の高さを物語っています。
”貴方しか貴方の傷はわからないんだ”
このように、傷を持っている「あなた」に徹底的に寄り添う優しさに満ちた楽曲です。
ノーチラス
「ノーチラス」はヨルシカの第2弾アルバム「エルマ」の一番最後に収録されている楽曲。
このアルバム「エルマ」は、前作アルバム「だから僕は音楽をやめた」の主人公”エイミー”から送られてきた手紙に影響を受けた”エルマ”という女性が作り上げたという設定になっています。
エルマとエイミーは互いに愛し合っている関係ですが、もう会えない悲しい運命をたどっています。
大事な人を忘れようと頑張るエルマの葛藤に、共感を寄せてしまう人も多いのではないでしょうか?
スローリーで涙を誘うような優しい旋律に胸がじんわりと熱くなります。
春ひさぎ
短調でやや仄暗く妖艶な雰囲気を醸し出す「春ひさぎ」。
「春をひさぐ」とは売春の隠語。
そして「商売としての音楽」のメタファーとして「春ひさぎ」というタイトルにしたのだそうです。
音楽の美しさを追い求める主人公が、大衆受けを狙った音楽づくりをすることに対するシニカルな主張が見え隠れしています。
自分がやりたい音楽と、人から評価を受ける音楽。
その間の葛藤を「春をひさぐ」という言葉で表現したヨルシカの、鋭く厳しい音楽活動への批判的視線も垣間見れる楽曲です。
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まとめ
いかがでしたか?
表現力豊かであまたの人々を魅せているヨルシカ。
今後も大注目のヨルシカに目が離せません!